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クリスマスの夜には(前編)
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「はい、御苦労さん。これ持って帰って。」
神谷薫からの引き継ぎを終えて帰ろうとする武尊に店長の高荷恵は紙袋を差し出した。
「店長、だめですよこれ。ちゃんとお金払いますから!」
紙袋の中身はこの店自慢のクリスマス限定チキンの丸焼きだった。
「いいのよ、武尊だからってわけじゃないけどこれは私からの感謝の気持ち。本当武尊が入ってくれて助かるんだから。あの子なんかよりよっぽど武尊の方が・・あら嫌だ。今のは聞かなかったことにして。」
何度教えても凡ミスをする薫に恵の堪忍袋は限界だった。
命の恩人の緋村剣心の頼みでなければバイトで雇う事もなかっただろう。
このくそ忙しい時期にデートで休むと聞いた時は本当に雷を落としそうになったが代わりの子が武尊と聞いて怒りは何処へやら。
ポンっと人には見えないキツネの耳と尻尾を出して心よく交代を承知したのだった。
「じゃ、悪いけど当日頼むわね。」
「分かりました、またよろしくお願いします!」
武尊は恵に頭を下げると嬉しさいっぱいで家に帰った。