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陶芸家の副業(前編) NEW!
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武尊は視界が何かによって遮られたと思ったらガラガラドッシャーンというものすごい音が聞こえた。
・・・一瞬何が起こったのか。
自分は一瞬、風になった。
武尊はそんな気がしたのだった。
身体がふわりと浮いたと思ったら気が付けば比古の腕の中にいた。
薪の下敷きになる武尊を救ったのは神速を持つ比古だった。
武尊を抱き寄せるとそのまま抱えて作業場の中央に移動したのだった。
次に武尊が見えたものを認識したのは、いや何が起こったか認識するまえに分かったのは比古が自分を抱きしめているという事だった。
「比古さん・・腕、痛い・・。」
武尊が比古の怪力に痛みを訴えると、比古は、
「すまん、加減するほど余裕がなかった。大丈夫か。」
と、言って武尊を解放した。
地震は止んでいた。
いつもの山の平穏さが戻った中、武尊が先ほど立っていた所を見ると薪が束からほどけて散らばっていた。
比古も武尊が見ている方を振り返って、
「間一髪だったな。」
と言い、小屋の中を見回した。
「派手にやられちまったな、こりゃ。」
と比古は肩をすくめてため息をついた。
そして武尊に目をやると同じく小屋の中を見ていて・・それから何か言いたそうに比古を見上げた。
ぱくぱくと口を動かすのがやっとの武尊に比古は、
「見られちまったか、まあ仕方ないかこの場合。俺も何を作っているか言わなかったからな。ともかく武尊が無事でよかった。」
と言った。
「これ・・何?比古さん。」
武尊はその形のブツを何故比古が作ったのか見当がつかなかった、しかもこんなに大量に。
「あん?あぁ・・・やっぱりな・・武尊は知らないと思ったんだがやっぱりか。だから言いたくなかったんだがな。」
比古は非常に言いにくそうに口元を指でかきながら口ごもった。
「え?」
武尊は意味が分からず聞き返すと、
「何でこんなモノを作ったか・・・という問いだが説明上手く伝わらねぇと俺を変態扱いすんじゃねぇかと思ってな・・。」
「変態もなにも・・・だってこれ、比古さんの・・でしょ?形そっくり、というか大きさが小さいだけであとは形がそっくり・・こんなの何に使うのこれ?そりゃぁ何に使うか分からないけどこんなの飾ってたら変だよ。芸術作品だっていったってこんなの飾る人いないよ!それに売れるどころか陶芸家新津覚之進の名が落ちるんじゃない?」
「むぅ・・それがだなぁ、これは頼まれたんだ、あの親父に。」
比古は観念したように言った。
「え?!」
「昔、遊びで一つ作ったことがあってな。冗談半分であの親父に見せたことがあったんだ。するとあの助平おやじ、是非買い取ると言ったんでわざとふっかけて高い言値をつけてやったんだがそれでもいいってんで売ったことがあったんだ。それが昨年店に行った時、暇な時でいいからと百ほど作ってくれと頼まれてたんだが最近また催促されてな・・・・だがこれではまともな納品は無理そうだな。」
と、ほぼ九割方割れしまった作品を比古は見渡した。
「ちょっとまって比古さん、『頼まれた』って言いました?確かに比古さんの作品はこんなのでも模倣度からいうと完璧な神業だと思いますよ。でもこんなのを欲しいって言う人がいるんですか?いくら師匠が芸術家だからってこんな作品飾ってたら変に見られますよ!」
武尊に【こんなのでも】と言われて思わず『おい。』と突っ込みたい気持ちだったが今は自分が変態と思われるかどうかの瀬戸際だったので比古はその言葉を飲み込んだ。
だが明らかに茶碗や大皿とは違う形の物の用途を比古は説明しなければならなかった。
「だからこれは飾りもしねぇし、見せびらかしもしねぇ。」
「・・・。」
観賞用でなければいったい何に、と武尊は一生懸命考えたがどうしても答えは出なかった。
「じゃあいったい・・・。」
武尊は大きな目を見開いて真面目に真剣に比古を見つめた。
比古は目を瞑って大きく息を吐き出すと棚から落下しなかった乾燥させてカチカチになったブツを一つ握って武尊のもとへ来た。
「これはだな・・・。」
比古はそう言って握ったぶつをズイっと武尊の目と鼻の先に突き出した。
武尊は突然目の前に差し出されたぶつにドキッとしながらも寄り目がちになりながら思わずそれを見た。
比古はその先端を武尊の顎からのど、胸骨の上からそのまま体の中心線を上から下へとなぞりながら下へ下がった。
比古は武尊の腰を抱いてぐっと引き寄せた。
「あっ。」
武尊は思わず比古を見つめ、比古もじっと武尊の顔を見た。
武尊は押し付けられた焼き物が腹部から更に下へとゆっくり移動するのを着物の上から感じていた。
そしてそれが武尊の秘豆にぐりっと押し当てられ武尊は小さく声をあげてのけぞりつつも比古を見つめ続けた。
微かに怯えるような色を武尊の目の底に見ながら比古はさらに作務衣を着ている武尊の股の方へ割り込ませ、秘部の上からまるで本物を押し当てるようにぐりぐりと焼物を押し当てた。
かっと頬を赤くそめた武尊に比古は言った。
「これはこうやって使うんだ。もちろん着物なんかの上じゃなくな。世の中にはいろんな事情っていうのがあるんだ。こういう物が求められる場所っていうのもあるんだよ。」
そう言い終わると比古は自分の胸に両手で押しやる武尊に気が付いた。
その抵抗はほんの少しだったが比古は武尊が嫌がっていると感じ、武尊の腰に回していた手を離した。
「・・・。」
「・・・。」
お互い少し沈黙した。
そして武尊が口を開いた。
「比古さん・・もう揺れは来ないみたいだし、ここ片付けようか。早くしないと日が暮れちゃうし。」
「そうだな。あっち(生活している方)は見たのか?」
「ううん、あっちは落ちても板の間だしあんまり壊れないと思ったから見てないよ。」
「そうか、じゃあ俺はざっと向こうを見てくる。」
「うん、私は砕けた破片を集めてこっちをきれいにしておくから。」
「嗚呼、終わったら俺もすぐこっちにもどる。薪の束をあげるのは武尊にはちょっと大変だからな。」
「うん、ありがと。」
先程の小さな拒絶などなかったように二人はいつもと同じ会話をして夕食を食べ、布団に入った。
・・・一瞬何が起こったのか。
自分は一瞬、風になった。
武尊はそんな気がしたのだった。
身体がふわりと浮いたと思ったら気が付けば比古の腕の中にいた。
薪の下敷きになる武尊を救ったのは神速を持つ比古だった。
武尊を抱き寄せるとそのまま抱えて作業場の中央に移動したのだった。
次に武尊が見えたものを認識したのは、いや何が起こったか認識するまえに分かったのは比古が自分を抱きしめているという事だった。
「比古さん・・腕、痛い・・。」
武尊が比古の怪力に痛みを訴えると、比古は、
「すまん、加減するほど余裕がなかった。大丈夫か。」
と、言って武尊を解放した。
地震は止んでいた。
いつもの山の平穏さが戻った中、武尊が先ほど立っていた所を見ると薪が束からほどけて散らばっていた。
比古も武尊が見ている方を振り返って、
「間一髪だったな。」
と言い、小屋の中を見回した。
「派手にやられちまったな、こりゃ。」
と比古は肩をすくめてため息をついた。
そして武尊に目をやると同じく小屋の中を見ていて・・それから何か言いたそうに比古を見上げた。
ぱくぱくと口を動かすのがやっとの武尊に比古は、
「見られちまったか、まあ仕方ないかこの場合。俺も何を作っているか言わなかったからな。ともかく武尊が無事でよかった。」
と言った。
「これ・・何?比古さん。」
武尊はその形のブツを何故比古が作ったのか見当がつかなかった、しかもこんなに大量に。
「あん?あぁ・・・やっぱりな・・武尊は知らないと思ったんだがやっぱりか。だから言いたくなかったんだがな。」
比古は非常に言いにくそうに口元を指でかきながら口ごもった。
「え?」
武尊は意味が分からず聞き返すと、
「何でこんなモノを作ったか・・・という問いだが説明上手く伝わらねぇと俺を変態扱いすんじゃねぇかと思ってな・・。」
「変態もなにも・・・だってこれ、比古さんの・・でしょ?形そっくり、というか大きさが小さいだけであとは形がそっくり・・こんなの何に使うのこれ?そりゃぁ何に使うか分からないけどこんなの飾ってたら変だよ。芸術作品だっていったってこんなの飾る人いないよ!それに売れるどころか陶芸家新津覚之進の名が落ちるんじゃない?」
「むぅ・・それがだなぁ、これは頼まれたんだ、あの親父に。」
比古は観念したように言った。
「え?!」
「昔、遊びで一つ作ったことがあってな。冗談半分であの親父に見せたことがあったんだ。するとあの助平おやじ、是非買い取ると言ったんでわざとふっかけて高い言値をつけてやったんだがそれでもいいってんで売ったことがあったんだ。それが昨年店に行った時、暇な時でいいからと百ほど作ってくれと頼まれてたんだが最近また催促されてな・・・・だがこれではまともな納品は無理そうだな。」
と、ほぼ九割方割れしまった作品を比古は見渡した。
「ちょっとまって比古さん、『頼まれた』って言いました?確かに比古さんの作品はこんなのでも模倣度からいうと完璧な神業だと思いますよ。でもこんなのを欲しいって言う人がいるんですか?いくら師匠が芸術家だからってこんな作品飾ってたら変に見られますよ!」
武尊に【こんなのでも】と言われて思わず『おい。』と突っ込みたい気持ちだったが今は自分が変態と思われるかどうかの瀬戸際だったので比古はその言葉を飲み込んだ。
だが明らかに茶碗や大皿とは違う形の物の用途を比古は説明しなければならなかった。
「だからこれは飾りもしねぇし、見せびらかしもしねぇ。」
「・・・。」
観賞用でなければいったい何に、と武尊は一生懸命考えたがどうしても答えは出なかった。
「じゃあいったい・・・。」
武尊は大きな目を見開いて真面目に真剣に比古を見つめた。
比古は目を瞑って大きく息を吐き出すと棚から落下しなかった乾燥させてカチカチになったブツを一つ握って武尊のもとへ来た。
「これはだな・・・。」
比古はそう言って握ったぶつをズイっと武尊の目と鼻の先に突き出した。
武尊は突然目の前に差し出されたぶつにドキッとしながらも寄り目がちになりながら思わずそれを見た。
比古はその先端を武尊の顎からのど、胸骨の上からそのまま体の中心線を上から下へとなぞりながら下へ下がった。
比古は武尊の腰を抱いてぐっと引き寄せた。
「あっ。」
武尊は思わず比古を見つめ、比古もじっと武尊の顔を見た。
武尊は押し付けられた焼き物が腹部から更に下へとゆっくり移動するのを着物の上から感じていた。
そしてそれが武尊の秘豆にぐりっと押し当てられ武尊は小さく声をあげてのけぞりつつも比古を見つめ続けた。
微かに怯えるような色を武尊の目の底に見ながら比古はさらに作務衣を着ている武尊の股の方へ割り込ませ、秘部の上からまるで本物を押し当てるようにぐりぐりと焼物を押し当てた。
かっと頬を赤くそめた武尊に比古は言った。
「これはこうやって使うんだ。もちろん着物なんかの上じゃなくな。世の中にはいろんな事情っていうのがあるんだ。こういう物が求められる場所っていうのもあるんだよ。」
そう言い終わると比古は自分の胸に両手で押しやる武尊に気が付いた。
その抵抗はほんの少しだったが比古は武尊が嫌がっていると感じ、武尊の腰に回していた手を離した。
「・・・。」
「・・・。」
お互い少し沈黙した。
そして武尊が口を開いた。
「比古さん・・もう揺れは来ないみたいだし、ここ片付けようか。早くしないと日が暮れちゃうし。」
「そうだな。あっち(生活している方)は見たのか?」
「ううん、あっちは落ちても板の間だしあんまり壊れないと思ったから見てないよ。」
「そうか、じゃあ俺はざっと向こうを見てくる。」
「うん、私は砕けた破片を集めてこっちをきれいにしておくから。」
「嗚呼、終わったら俺もすぐこっちにもどる。薪の束をあげるのは武尊にはちょっと大変だからな。」
「うん、ありがと。」
先程の小さな拒絶などなかったように二人はいつもと同じ会話をして夕食を食べ、布団に入った。