※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
参(我が名は) (オリキャラ兄・従者)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
食堂にでも案内されると思ったが食事がお膳にのって運ばれてきた。一汁一菜。昔教科書の写真に乗ってたそのままだ。お味噌汁にお豆腐にごはん。デザートはありません。
食べ終わるまでずっとあの男が同じ部屋にいた。
私は無言で食事を終えた。こんなわけがわからないところで食事が中断したら次に食事にありつけるのが何時なのかわからないという不安があったからだ。
飢えてました。と言わんばかりにがっついて少しばかり笑われたような気がした。
食べ終わってようやく、聞いてはいけないような気がした事。だけど聞かないといられない事を口に出した。
「すみません、あなたはどちら様でしょうか。そして私は誰だか分かりますか・・思い出せなくて。」
その質問に男は驚いた表情を一瞬浮かべたがその後数秒置いて口を開いた。どうやら私の状況を理解したらしい。
「私は秦市彦。ある御方に仕えている。ここはその方のお住まいの一つだ。そしてお前はーーー俺の妹、蘭子だ。」
(妹?!)
記憶がないと言ってもこれは分かる。
何を言ってるのだこの男は。私には・・・ああ、これは覚えてる。私には兄弟はいない。いないはずなんだ。
でも、私の記憶は・・・。本当に正しいのか・・わからないっ・・・・・・。
思考を取りまとめる時間が欲しかった。
でも黙っているのも何だと思い返答する。
「蘭子・・っていうんだね。ごめんなさい。私、本当に何も思い出せないんです。自分も!あなたのことも!」
たぶん自分という人間は相当へこたれない部類だという自信はあったんだけど、今は心折れそうだと思う。
私が困惑した顔を向けると市彦と名乗る男は少し寂しげな顔し私の顔をじっと見つめていた。
私はその視線が耐え切れなくなって私はうつむいた。
市彦はふぅっと短い息を吐くと、
「お前が帰ってきた。それだけでいい。思い出せないことはまた教えるから心配するな。まあ、元気出せ。」
と言った。
帰って来た・・って何処かへ遊びに行って事故ったのかな、私。などとそんな状況が頭をよぎった。
「私はなんて呼んでたんですか、あなたのことを。」
「“兄様”だ。」
(え。・・えええ~~!そんなの呼べないっ!知らない人なのに!いきなり!!)っと思っていたら見透かされたのか
「覚えがないのにそう呼ぶのは難しいというのであれば、好きなようにしなさい。」
そう言われても他に何というのが適切なのか。
特に思い入れもない言葉ならどれを選んでも同じ。
こうなりゃ、やけだ。「わかりました。“兄様”。」と答えた。
「ふっ。」
「あはは。」
二人は顔を見合わせて笑った。
普通に答えたつもりなのに妙な間がなぜかおかしくて思わず笑いが出た。
うん、久々に笑ったような気がした。・・気持ちが少し晴れた。
食べ終わるまでずっとあの男が同じ部屋にいた。
私は無言で食事を終えた。こんなわけがわからないところで食事が中断したら次に食事にありつけるのが何時なのかわからないという不安があったからだ。
飢えてました。と言わんばかりにがっついて少しばかり笑われたような気がした。
食べ終わってようやく、聞いてはいけないような気がした事。だけど聞かないといられない事を口に出した。
「すみません、あなたはどちら様でしょうか。そして私は誰だか分かりますか・・思い出せなくて。」
その質問に男は驚いた表情を一瞬浮かべたがその後数秒置いて口を開いた。どうやら私の状況を理解したらしい。
「私は秦市彦。ある御方に仕えている。ここはその方のお住まいの一つだ。そしてお前はーーー俺の妹、蘭子だ。」
(妹?!)
記憶がないと言ってもこれは分かる。
何を言ってるのだこの男は。私には・・・ああ、これは覚えてる。私には兄弟はいない。いないはずなんだ。
でも、私の記憶は・・・。本当に正しいのか・・わからないっ・・・・・・。
思考を取りまとめる時間が欲しかった。
でも黙っているのも何だと思い返答する。
「蘭子・・っていうんだね。ごめんなさい。私、本当に何も思い出せないんです。自分も!あなたのことも!」
たぶん自分という人間は相当へこたれない部類だという自信はあったんだけど、今は心折れそうだと思う。
私が困惑した顔を向けると市彦と名乗る男は少し寂しげな顔し私の顔をじっと見つめていた。
私はその視線が耐え切れなくなって私はうつむいた。
市彦はふぅっと短い息を吐くと、
「お前が帰ってきた。それだけでいい。思い出せないことはまた教えるから心配するな。まあ、元気出せ。」
と言った。
帰って来た・・って何処かへ遊びに行って事故ったのかな、私。などとそんな状況が頭をよぎった。
「私はなんて呼んでたんですか、あなたのことを。」
「“兄様”だ。」
(え。・・えええ~~!そんなの呼べないっ!知らない人なのに!いきなり!!)っと思っていたら見透かされたのか
「覚えがないのにそう呼ぶのは難しいというのであれば、好きなようにしなさい。」
そう言われても他に何というのが適切なのか。
特に思い入れもない言葉ならどれを選んでも同じ。
こうなりゃ、やけだ。「わかりました。“兄様”。」と答えた。
「ふっ。」
「あはは。」
二人は顔を見合わせて笑った。
普通に答えたつもりなのに妙な間がなぜかおかしくて思わず笑いが出た。
うん、久々に笑ったような気がした。・・気持ちが少し晴れた。