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エピローグ(夢主の過去)
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所長は武尊の怪我について強い不信感を持っていた。
二人のSPの目を掻い潜ぐっただけでなく、武尊の体内に埋め込まれているICチップから発信される電波が途切れたからだ。
24時間世界中何処にいようが居場所がすぐにわかるこのチップが故障でもしたというのか?
それに武尊が受けた銃創は現在使用されている銃のどれにも当たらない。
いったいどの銃で撃ったというのか不明のままなのである。
何故所長がここまでしつこくするのか。
それは・・・・。
話しは二十数年前に比叡山近くで出土した謎の副葬品に遡る。
一時は日本中世のミステリーと言われた事件。
出土した壺の中に人間の髪、肉、血などが入った物があり、それをこの男が一部を盗んで逃げた。
奇跡的にも腐敗せず残っていた人体組織を使って、たぶん世界発となる人間のクローンを作り上げたのだ。
当然非合法ではあるがこれを支援したのが某国で資金調達や裏での政治的圧力をかけて所長に実験を続けされているのだ。
所長は人体実験の継続のために(所長はクローン人間を人と認めず、人間の姿を持つ臓器と考えている。)それらの存在を隠した。
作ったのはもちろん一体だけではない。
人型として成長できたのもあったが、幼いうちに死亡したり、人体実験に失敗して植物状態になった物は新しくできた薬の投与の実験をされたり臓器を有効活用したり様々な用途に使用した。
そんな中、研究仲間の一人が人道的に許されないと、クローンでできた人間の一人を連れて逃げた。
それが武尊の養父である。
高野山のお寺に駆け込み保護を求めた。
運よく数年隠れられたものの、ついに組織に見つかり養父は殺され武尊は連れ戻された。
養父となった男が研究所から逃げる際、細胞培養装置を破壊した為、クローンは武尊が現存の一体なのだ。
長年の研究の集大成を失うわけにはいかない。
所長はクローンが、人間社会に出しても人間と協調できるのか、どういう風に言語を話し、物を考え、行動するか。
物質的だけでなく心と行動面でも研究を行っていたので今回の武尊の外出を特別に許可をしたのだ。
『免疫力を上げる新薬が出来たからこれを飲めば外出も許可をする。』なんていうのは嘘。
免疫力が弱いなんて嘘。
そんなのは武尊を外へ逃がさない為の嘘。
もちろん遺伝子の病気なんて大嘘だ。
「さてさてSPの二人にもレポートを出させて学会の資料作りじゃ。細胞培養装置の改良版も完成したし忙し忙し。」
実は一度壊された細胞培養装置だが、何度修理しても不思議なことに武尊を作りだしたように細胞が成長せずクローン体にならなかったのだ。
だから今回改良版の装置は根本から見直し、受精させて育てようという物。
つまりは人口子宮だ。
これは武尊が初潮を迎えた時に武尊の子宮を摘出したものを研究して作られた。
子宮口については所長の趣味で残した。
卵子は毎月検査という理由で採取し冷凍保存している。
当面は受精卵で作る実験体もはゆくゆくは単為生殖に移行し、武尊の遺伝子を持つ女のSP軍団を作って高額で派遣しようという所長なりの夢がありそれも彼の楽しみの一つなのだ。
実際、某国の情報部だったSPらに武尊に近接格闘術、武器の扱い片などを教えたところ過去の手術の成果もあり素晴らしい成果を上げている。
(武尊は幼い頃、運動神経の手術を受けて成功した個体。他の個体は失敗して呼吸ができなく立ったり、手足が麻痺を残したりした。そういう物は有効に処分された。)
だから、武尊は常人より少しだけ初動が早く行動することができる。
カンマ0.03秒の差でも実践に置いては生死を分ける。
それが【土岐武尊】、現在25歳。
・・・・彼女は近々自分の身の上の真実を知ることになる。
追記:次作は夢主が自分の生きる道を探す『明治編』へ突入します。
頑張れ夢主!
二人のSPの目を掻い潜ぐっただけでなく、武尊の体内に埋め込まれているICチップから発信される電波が途切れたからだ。
24時間世界中何処にいようが居場所がすぐにわかるこのチップが故障でもしたというのか?
それに武尊が受けた銃創は現在使用されている銃のどれにも当たらない。
いったいどの銃で撃ったというのか不明のままなのである。
何故所長がここまでしつこくするのか。
それは・・・・。
話しは二十数年前に比叡山近くで出土した謎の副葬品に遡る。
一時は日本中世のミステリーと言われた事件。
出土した壺の中に人間の髪、肉、血などが入った物があり、それをこの男が一部を盗んで逃げた。
奇跡的にも腐敗せず残っていた人体組織を使って、たぶん世界発となる人間のクローンを作り上げたのだ。
当然非合法ではあるがこれを支援したのが某国で資金調達や裏での政治的圧力をかけて所長に実験を続けされているのだ。
所長は人体実験の継続のために(所長はクローン人間を人と認めず、人間の姿を持つ臓器と考えている。)それらの存在を隠した。
作ったのはもちろん一体だけではない。
人型として成長できたのもあったが、幼いうちに死亡したり、人体実験に失敗して植物状態になった物は新しくできた薬の投与の実験をされたり臓器を有効活用したり様々な用途に使用した。
そんな中、研究仲間の一人が人道的に許されないと、クローンでできた人間の一人を連れて逃げた。
それが武尊の養父である。
高野山のお寺に駆け込み保護を求めた。
運よく数年隠れられたものの、ついに組織に見つかり養父は殺され武尊は連れ戻された。
養父となった男が研究所から逃げる際、細胞培養装置を破壊した為、クローンは武尊が現存の一体なのだ。
長年の研究の集大成を失うわけにはいかない。
所長はクローンが、人間社会に出しても人間と協調できるのか、どういう風に言語を話し、物を考え、行動するか。
物質的だけでなく心と行動面でも研究を行っていたので今回の武尊の外出を特別に許可をしたのだ。
『免疫力を上げる新薬が出来たからこれを飲めば外出も許可をする。』なんていうのは嘘。
免疫力が弱いなんて嘘。
そんなのは武尊を外へ逃がさない為の嘘。
もちろん遺伝子の病気なんて大嘘だ。
「さてさてSPの二人にもレポートを出させて学会の資料作りじゃ。細胞培養装置の改良版も完成したし忙し忙し。」
実は一度壊された細胞培養装置だが、何度修理しても不思議なことに武尊を作りだしたように細胞が成長せずクローン体にならなかったのだ。
だから今回改良版の装置は根本から見直し、受精させて育てようという物。
つまりは人口子宮だ。
これは武尊が初潮を迎えた時に武尊の子宮を摘出したものを研究して作られた。
子宮口については所長の趣味で残した。
卵子は毎月検査という理由で採取し冷凍保存している。
当面は受精卵で作る実験体もはゆくゆくは単為生殖に移行し、武尊の遺伝子を持つ女のSP軍団を作って高額で派遣しようという所長なりの夢がありそれも彼の楽しみの一つなのだ。
実際、某国の情報部だったSPらに武尊に近接格闘術、武器の扱い片などを教えたところ過去の手術の成果もあり素晴らしい成果を上げている。
(武尊は幼い頃、運動神経の手術を受けて成功した個体。他の個体は失敗して呼吸ができなく立ったり、手足が麻痺を残したりした。そういう物は有効に処分された。)
だから、武尊は常人より少しだけ初動が早く行動することができる。
カンマ0.03秒の差でも実践に置いては生死を分ける。
それが【土岐武尊】、現在25歳。
・・・・彼女は近々自分の身の上の真実を知ることになる。
追記:次作は夢主が自分の生きる道を探す『明治編』へ突入します。
頑張れ夢主!
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