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弐拾(手紙の場所) (土方・沖田・斎藤・夢主・鷹・市彦)
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翌朝、まぶしくて目が覚めた。
一応身を隠すのに葦の草の間に寝ていたのだけれど、やはり野外、目が覚めるものだ。
上半身起き上がって昨日の出来事を思い出す。
でもとりあえず、あまり鷹と斎藤のことは考えないようにする。
泣くなら後で。と、決めた。
まずやることは鷹の残した謎のメモを解いて兄に会うことだ。
ポンポコポン・・・・
ふと、鷹が最後に言っていた変な言葉を思い出す。
「ポンポコポン・・・生きるか死ぬかって時にそんなことを言うのって私に何か伝えようとしたってことだよね・・でもポンポコポンって狸しか思い浮かばないんだけど。」
蘭丸はふとあの謎の文を思い出す。
《新し山棘付京狸》
あれにも狸と最後に書いてあった。
「狸・狸・タヌキ・・え・・・もしかして『タ・・・抜き』?」
文章の一部の文字を抜くという言葉遊びがあったのを蘭丸は思い出した。
河原の砂に落ちていた木の棒であの文字を書いてじっくり眺めた。
『新し山棘付京狸』
(”狸”はキーワードだから外して・・と。)
『新し山棘付京』
「あたらしやまとげつききょう 『タ』の字を抜くと。・・・・あらしやまとげつききょう?あ、嵐山渡月橋!?もしかして!?」
謎の答えが”嵐山渡月橋”として自分は今どこにいて渡月橋は何処にある。
しかし今の蘭丸にはガイドブックもスマホもバス停も何もない。
「確か嵐山って映画村の近くだったっけ?京都の西の方だったような・・・。」
何故かそんなことを知っているような気がして蘭丸は周りをよく見ると北と東に山がある。
(じゃあここって西側なんだ。東が鴨川なら西は桂川・・つまりこの上流が嵐山のはず。)
何もしなければ何も進まない。
仮説を元に進むしかない。
蘭丸は歩きだした。
日差しは強いがまだ早朝、暑さは我慢できる。
空腹を紛らわすために背が高くなったイタドリを採ってかじる。
二時間ぐらい歩いて川幅が大分狭くなったところで釣り人がいたので嵐山はどこですかっと聞いたらもう少し先だという。
方向音痴が発動しなくて良かったと蘭丸は思った。
お礼を言ってそのまま上流をめざす。
桜の木が両岸に立つ川べりを上っていったら橋が見えてきた。
(あれかなぁ・・・。)
橋の上で行って迫りくる山を見ていたら、スーっと渡し船が近づいて来た。
「蘭丸。乗れ。」
と船頭が対岸を指を指す。
呼ばれたことに驚いて船頭をみると髭を伸ばした兄だった。
兄の顔を見た途端に鷹のことがフラッシュバックして蘭丸は固まった。
鷹が捕まったのは私の所為かもしれない・・
そう思うと乗るのに少しの間躊躇した。
「早く。」
とせかされハッとし蘭丸は対岸まで橋を駆けると船に乗り込んだ。
船は橋より上流に向かった。
山が両側から迫りくるような渓谷に流れは強く、進めなくなるぐらいで市彦は船を岩場に付けた。
そこは川の蛇行で橋からは見えない所だった。
船の上で蘭丸は市彦に聞いてみたいことが沢山あったが到着するまでは二人とも無言で歩いた。
細い獣道をしばらく登っていく。
着いたところは草ぶきのの小さな庵だった。
一応身を隠すのに葦の草の間に寝ていたのだけれど、やはり野外、目が覚めるものだ。
上半身起き上がって昨日の出来事を思い出す。
でもとりあえず、あまり鷹と斎藤のことは考えないようにする。
泣くなら後で。と、決めた。
まずやることは鷹の残した謎のメモを解いて兄に会うことだ。
ポンポコポン・・・・
ふと、鷹が最後に言っていた変な言葉を思い出す。
「ポンポコポン・・・生きるか死ぬかって時にそんなことを言うのって私に何か伝えようとしたってことだよね・・でもポンポコポンって狸しか思い浮かばないんだけど。」
蘭丸はふとあの謎の文を思い出す。
《新し山棘付京狸》
あれにも狸と最後に書いてあった。
「狸・狸・タヌキ・・え・・・もしかして『タ・・・抜き』?」
文章の一部の文字を抜くという言葉遊びがあったのを蘭丸は思い出した。
河原の砂に落ちていた木の棒であの文字を書いてじっくり眺めた。
『新し山棘付京狸』
(”狸”はキーワードだから外して・・と。)
『新し山棘付京』
「あたらしやまとげつききょう 『タ』の字を抜くと。・・・・あらしやまとげつききょう?あ、嵐山渡月橋!?もしかして!?」
謎の答えが”嵐山渡月橋”として自分は今どこにいて渡月橋は何処にある。
しかし今の蘭丸にはガイドブックもスマホもバス停も何もない。
「確か嵐山って映画村の近くだったっけ?京都の西の方だったような・・・。」
何故かそんなことを知っているような気がして蘭丸は周りをよく見ると北と東に山がある。
(じゃあここって西側なんだ。東が鴨川なら西は桂川・・つまりこの上流が嵐山のはず。)
何もしなければ何も進まない。
仮説を元に進むしかない。
蘭丸は歩きだした。
日差しは強いがまだ早朝、暑さは我慢できる。
空腹を紛らわすために背が高くなったイタドリを採ってかじる。
二時間ぐらい歩いて川幅が大分狭くなったところで釣り人がいたので嵐山はどこですかっと聞いたらもう少し先だという。
方向音痴が発動しなくて良かったと蘭丸は思った。
お礼を言ってそのまま上流をめざす。
桜の木が両岸に立つ川べりを上っていったら橋が見えてきた。
(あれかなぁ・・・。)
橋の上で行って迫りくる山を見ていたら、スーっと渡し船が近づいて来た。
「蘭丸。乗れ。」
と船頭が対岸を指を指す。
呼ばれたことに驚いて船頭をみると髭を伸ばした兄だった。
兄の顔を見た途端に鷹のことがフラッシュバックして蘭丸は固まった。
鷹が捕まったのは私の所為かもしれない・・
そう思うと乗るのに少しの間躊躇した。
「早く。」
とせかされハッとし蘭丸は対岸まで橋を駆けると船に乗り込んだ。
船は橋より上流に向かった。
山が両側から迫りくるような渓谷に流れは強く、進めなくなるぐらいで市彦は船を岩場に付けた。
そこは川の蛇行で橋からは見えない所だった。
船の上で蘭丸は市彦に聞いてみたいことが沢山あったが到着するまでは二人とも無言で歩いた。
細い獣道をしばらく登っていく。
着いたところは草ぶきのの小さな庵だった。