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拾と九(接触者) (斎藤・沖田・土方・従者)
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満月が過ぎ、月が毎日欠ける時期に入った。
日中、夕方、夜、どれも特に変わったこともなく毎日が過ぎて行った。
屋台の主人、山崎さんは本当に面白い人で客がいないときは仕事の要領意外にもいろいろ話をするようになった。
こんな生活もいいのかもしれないと蘭丸は思った。
稼ぎは少ないし、深夜まで肉体労働だけれども悩んでいることを忘れていられるから。
それに斎藤さんも時々寄ってってくれる。
あ、噂をすれば来た。
「いらっしゃい、だんな。何にいたしやしょう。」
「かけ一つ。」
「蘭丸、作って差し上げなさい。」
「はーい。」
まあ、麺つゆというか、だしというか、、、は事前に作ってあるのでお湯でちょとゆでて、つゆかけて終わりなので私にも簡単にできる!
と、思いきや山崎さん曰くゆで具合が肝心なんだそうだ。
もちろん麺も自家製だ。
山崎さんは二八蕎麦派のようでそば粉が8割で小麦粉が2割で作る。
練って丸めたり、それを四角に伸ばしたり、包丁で同じ太さに切っていくのは神業としか思えない。
蘭丸が教えてもらったのは準備や片付けの他、注文を受けたら作る事。
時計がないので全部経験と勘の勝負だ。
「はい、斎藤さん、かけ一丁ね!」
必死で作って手渡す。
椅子がないから立ち食い蕎麦・・。
斎藤は汁までズズズ~~っと飲んで、
「また来る。」
とすぐに行ってしまう。
「おおきに。」
と山崎さんが答える。
蘭丸もありがとうございましたと斎藤の後ろ姿にお辞儀をした。
(本当忙しい人なんだな~。)
「お、だんなが残さず食べていきはったわ。蘭丸の茹で具合よかったんかな。」
「そう言って頂けると嬉しいです。」
そんなやりとりをしつつ何事もなく日が過ぎていく。
とうとう新月を明日に迎えようとして、蘭丸の胸の内に不安が湧きあがる。
(もし、このまま何もなかったらこれからどうなるんだろう。)
毎日が忙しくて先の事を考えてなかった。
十六夜丸は最近やっぱり出没してないらしい。
犯人は私ってことで決定?みたいなことになってしまうのだろうか。
そうなったら新撰組はどういう風に自分を扱うのか?
斬首決定---!みたいな???
『帰ります。』
と言って素直に帰してくれるのかなぁ。
などと考えてしまう。
特に副長が。
「はあ。」
一人ため息をつく。
その日、日も暮れた後、蘭丸の不安が的中するかのように平穏な日々は突然終わりをつげた。
蘭丸の世話係の鷹が屋台にやって来たのだ。
日中、夕方、夜、どれも特に変わったこともなく毎日が過ぎて行った。
屋台の主人、山崎さんは本当に面白い人で客がいないときは仕事の要領意外にもいろいろ話をするようになった。
こんな生活もいいのかもしれないと蘭丸は思った。
稼ぎは少ないし、深夜まで肉体労働だけれども悩んでいることを忘れていられるから。
それに斎藤さんも時々寄ってってくれる。
あ、噂をすれば来た。
「いらっしゃい、だんな。何にいたしやしょう。」
「かけ一つ。」
「蘭丸、作って差し上げなさい。」
「はーい。」
まあ、麺つゆというか、だしというか、、、は事前に作ってあるのでお湯でちょとゆでて、つゆかけて終わりなので私にも簡単にできる!
と、思いきや山崎さん曰くゆで具合が肝心なんだそうだ。
もちろん麺も自家製だ。
山崎さんは二八蕎麦派のようでそば粉が8割で小麦粉が2割で作る。
練って丸めたり、それを四角に伸ばしたり、包丁で同じ太さに切っていくのは神業としか思えない。
蘭丸が教えてもらったのは準備や片付けの他、注文を受けたら作る事。
時計がないので全部経験と勘の勝負だ。
「はい、斎藤さん、かけ一丁ね!」
必死で作って手渡す。
椅子がないから立ち食い蕎麦・・。
斎藤は汁までズズズ~~っと飲んで、
「また来る。」
とすぐに行ってしまう。
「おおきに。」
と山崎さんが答える。
蘭丸もありがとうございましたと斎藤の後ろ姿にお辞儀をした。
(本当忙しい人なんだな~。)
「お、だんなが残さず食べていきはったわ。蘭丸の茹で具合よかったんかな。」
「そう言って頂けると嬉しいです。」
そんなやりとりをしつつ何事もなく日が過ぎていく。
とうとう新月を明日に迎えようとして、蘭丸の胸の内に不安が湧きあがる。
(もし、このまま何もなかったらこれからどうなるんだろう。)
毎日が忙しくて先の事を考えてなかった。
十六夜丸は最近やっぱり出没してないらしい。
犯人は私ってことで決定?みたいなことになってしまうのだろうか。
そうなったら新撰組はどういう風に自分を扱うのか?
斬首決定---!みたいな???
『帰ります。』
と言って素直に帰してくれるのかなぁ。
などと考えてしまう。
特に副長が。
「はあ。」
一人ため息をつく。
その日、日も暮れた後、蘭丸の不安が的中するかのように平穏な日々は突然終わりをつげた。
蘭丸の世話係の鷹が屋台にやって来たのだ。