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拾と七(名前) (斎藤)
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蘭丸が目を閉じて斎藤の手を感じていると、
「ああ、聞こえなくなったな。」
と、斎藤が言った。
「何が?」
「お前が目覚める少し前、鈴の音と花の香で目が覚めた。」
「あ、ああ・・・。あれですか。斎藤さんにも聞こえたんですね。」
「ん?」
予想外の蘭丸の言葉に斎藤が疑問を返した。
「不思議な話なんですけど、私の寝ている時ってたまに周りにもそういう音が聞こえたりとか匂いがしたりするみたいですよ。昔からそうなんです。『お前は霊感があるからじゃないのか』って養父によく言われました。まあ、大した霊感じゃないと思うんですけど。だって幽霊とか見えないですし。」
ふーん、という顔で斎藤は蘭丸を見ている。
「あ・・もしかして私のこと気味が悪い奴だって思いました?」
蘭丸は言わなきゃよかった、嫌われたと思いシュンとした。
斎藤はなでなでしていた手で蘭丸の髪をぐしゃぐしゃ握力で頭万力をかました。
「いったたああい!」
蘭丸が痛いのとびっくりしたので叫んだ。
「そんな事ぐらいで気持ちが悪いとか思うか、阿呆。そもそもお前がどうやったら十六夜丸になるかの方が気持ちが悪いわ。」
わかったかと言わんばかりに蘭丸の髪をまたぐしゃぐしゃと二回かき回すとフンと言いつつ手を放した。
そんな斎藤の優しさに蘭丸はやっと蘭丸らしく笑った。
斎藤は元気が出た蘭丸を見て一安心した。
そして、
「蘭丸、俺はこれから屯所に戻る。また夕方来るからそれまでここでゆっくりしていろ。亭主には話を付けておく。立てないぐらい抱いたからしばらく寝ていろ。朝餉は用意させる。」
「えっ!」
斎藤の言葉に驚き立ち上がろうとするが、
腰が・・
昨夜の激しい情事がまたフラッシュバックしてまた蘭丸の顔が真っ赤になる。
(何て恥ずかしいことを・・・)
表情がくるくる変わる蘭丸は本当に見てて飽きない。
「じゃあ。また後程でな。そう・・名残惜しそうな顔をするな。」
斎藤は口角を上げて笑うとタンタンタンと階下へ降りていった。
せめて階段まで見送りに・・・。
っと思ったが、
「立てない・・・・・・。うそ-。」
蘭丸は昨晩起こったことを思い出そうとするが、恥ずかしすぎてあまり思い出したくなくて思い出すのをやめた。
「はぁ~。参ったなぁ。まさか、こんな事になったなんて。」
冷静に考えればあれで本当に良かったのかと真剣に思う。
だが間違いなく昨晩はああなるしかなかったと抱かれる前の過程まではしっかり思い出してうんうんと頷いた。
そして盛大にため息を吐いたあと、
「こういうのを一目惚れっていうのかなぁ。どうしよう・・・。」
許されない恋かもしれない。
私達は追う者追われる者。
でも今はどうにもならない。
私が十六夜丸かどうか、まずそれを確かめる計画。
これは私自身が決めた事・・。
流されないで生きるために・・・・。
まだ夜明け前。身体は刻まれた熱を癒そう睡眠を求めている。
横になっていると再び睡魔が再び襲ってきた。
「とりあえず布団があることに感謝してもう一回寝よう・・。」
外は昨日の雨は止み、水たまりのできた道がまだひんやりとした朝の空気をとどめて白く揺らいでいた。
斎藤は副長にどう説明すれば納得してもらえるか難しい問題に注意深く考えながら屯所に戻ったのだった。
「ああ、聞こえなくなったな。」
と、斎藤が言った。
「何が?」
「お前が目覚める少し前、鈴の音と花の香で目が覚めた。」
「あ、ああ・・・。あれですか。斎藤さんにも聞こえたんですね。」
「ん?」
予想外の蘭丸の言葉に斎藤が疑問を返した。
「不思議な話なんですけど、私の寝ている時ってたまに周りにもそういう音が聞こえたりとか匂いがしたりするみたいですよ。昔からそうなんです。『お前は霊感があるからじゃないのか』って養父によく言われました。まあ、大した霊感じゃないと思うんですけど。だって幽霊とか見えないですし。」
ふーん、という顔で斎藤は蘭丸を見ている。
「あ・・もしかして私のこと気味が悪い奴だって思いました?」
蘭丸は言わなきゃよかった、嫌われたと思いシュンとした。
斎藤はなでなでしていた手で蘭丸の髪をぐしゃぐしゃ握力で頭万力をかました。
「いったたああい!」
蘭丸が痛いのとびっくりしたので叫んだ。
「そんな事ぐらいで気持ちが悪いとか思うか、阿呆。そもそもお前がどうやったら十六夜丸になるかの方が気持ちが悪いわ。」
わかったかと言わんばかりに蘭丸の髪をまたぐしゃぐしゃと二回かき回すとフンと言いつつ手を放した。
そんな斎藤の優しさに蘭丸はやっと蘭丸らしく笑った。
斎藤は元気が出た蘭丸を見て一安心した。
そして、
「蘭丸、俺はこれから屯所に戻る。また夕方来るからそれまでここでゆっくりしていろ。亭主には話を付けておく。立てないぐらい抱いたからしばらく寝ていろ。朝餉は用意させる。」
「えっ!」
斎藤の言葉に驚き立ち上がろうとするが、
腰が・・
昨夜の激しい情事がまたフラッシュバックしてまた蘭丸の顔が真っ赤になる。
(何て恥ずかしいことを・・・)
表情がくるくる変わる蘭丸は本当に見てて飽きない。
「じゃあ。また後程でな。そう・・名残惜しそうな顔をするな。」
斎藤は口角を上げて笑うとタンタンタンと階下へ降りていった。
せめて階段まで見送りに・・・。
っと思ったが、
「立てない・・・・・・。うそ-。」
蘭丸は昨晩起こったことを思い出そうとするが、恥ずかしすぎてあまり思い出したくなくて思い出すのをやめた。
「はぁ~。参ったなぁ。まさか、こんな事になったなんて。」
冷静に考えればあれで本当に良かったのかと真剣に思う。
だが間違いなく昨晩はああなるしかなかったと抱かれる前の過程まではしっかり思い出してうんうんと頷いた。
そして盛大にため息を吐いたあと、
「こういうのを一目惚れっていうのかなぁ。どうしよう・・・。」
許されない恋かもしれない。
私達は追う者追われる者。
でも今はどうにもならない。
私が十六夜丸かどうか、まずそれを確かめる計画。
これは私自身が決めた事・・。
流されないで生きるために・・・・。
まだ夜明け前。身体は刻まれた熱を癒そう睡眠を求めている。
横になっていると再び睡魔が再び襲ってきた。
「とりあえず布団があることに感謝してもう一回寝よう・・。」
外は昨日の雨は止み、水たまりのできた道がまだひんやりとした朝の空気をとどめて白く揺らいでいた。
斎藤は副長にどう説明すれば納得してもらえるか難しい問題に注意深く考えながら屯所に戻ったのだった。