※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
拾と五(眼が・・・・) (斎藤)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
斎藤の話を聞いているうちに自分の心の中に芽生えた一つの仮説。
手に冷汗がにじむ。
私は咽の奥で止めていた言葉を自分に言い聞かせるように絞り出した。
「一つ、、、思い出した・・・・最初にこっちで意識が戻ったとき・・・どこかのお屋敷みたいなところに連れていかれたんだけど・・・・兄様に・・そこで初めてあの薬を飲まされたんだけど・・・。」
「・・・・」
「飲まされる前に聞いたんだ、その夜、そこに新撰組が来るから御前様を守って欲しいと・・・・。でもそこには浪人が二人しかいなくて・・・・。」
「・・その後どうなったんだ。」
「薬を飲んだから覚えてない。これって斎藤さんが十六夜丸と殺り合った時と同じ状況?私は意識が戻ったときはもとの家に戻っていたんだけど・・。」
“斎藤さん、これってもしかして?!”
蘭丸は不安で泣きそうな顔をして斎藤を見た。
斎藤は、ふぅ-っと、上を向いて息を吐いた。
「お前はどう思う。」
一呼吸おいて斎藤は蘭丸を見た。
「お前自身は確かめたいのかそれを。」
モシモ、そうだったら?
怖い。真実を知るのが。
それでも、真実を知ること。
それが多分今回の私に起きている全く信じがたい出来事の解明の鍵になる。
そう思うから。
たとえ、目の前の男が私を斬ることになっても・・・・
私は斎藤に頷いた。
「確かめるってどうやって?」
「そうだな。次の月が欠けていく期間が終わるまで俺の所にいろ。」
「は、はい?」
「このまま帰るなということだ。」
「いや、、、それはちょっと・・・」
・・・・・困る。
と言おうとしたのに・・・お構いなく斎藤は話を続ける。
「俺は妾宅がないからお前を住まわせてやることができないが、明日副長に掛け合って策を練る。」
ショウタク?何だろそれと思いつつ一応聞いてみる。
「そうした時の互いの利点は?」
斎藤は目を細めて
「そうだな。お前は気になっている十六夜丸との関係が解るかもしれないし、俺達にとっては厄介者が出没しないのであればそれは越したことはないからな。どうする。」
無断外泊はまずい。と、思いつつも、もし、
もしも、私がそうだったなら、十六夜丸だったら。
・・・・・・・・・・また人を斬るんだ・・・・私の知らない所で・・・・・
すると斎藤が私の悩みを見透かしたように
「帰った時にでも『”新撰組”に捕まってました。』と言っておけばいいだろう。」
と、鼻で笑ってそういった。
「分かった・・結果がどうなるか分からないけれど、何もしないよりいいかもしれない。」
手に冷汗がにじむ。
私は咽の奥で止めていた言葉を自分に言い聞かせるように絞り出した。
「一つ、、、思い出した・・・・最初にこっちで意識が戻ったとき・・・どこかのお屋敷みたいなところに連れていかれたんだけど・・・・兄様に・・そこで初めてあの薬を飲まされたんだけど・・・。」
「・・・・」
「飲まされる前に聞いたんだ、その夜、そこに新撰組が来るから御前様を守って欲しいと・・・・。でもそこには浪人が二人しかいなくて・・・・。」
「・・その後どうなったんだ。」
「薬を飲んだから覚えてない。これって斎藤さんが十六夜丸と殺り合った時と同じ状況?私は意識が戻ったときはもとの家に戻っていたんだけど・・。」
“斎藤さん、これってもしかして?!”
蘭丸は不安で泣きそうな顔をして斎藤を見た。
斎藤は、ふぅ-っと、上を向いて息を吐いた。
「お前はどう思う。」
一呼吸おいて斎藤は蘭丸を見た。
「お前自身は確かめたいのかそれを。」
モシモ、そうだったら?
怖い。真実を知るのが。
それでも、真実を知ること。
それが多分今回の私に起きている全く信じがたい出来事の解明の鍵になる。
そう思うから。
たとえ、目の前の男が私を斬ることになっても・・・・
私は斎藤に頷いた。
「確かめるってどうやって?」
「そうだな。次の月が欠けていく期間が終わるまで俺の所にいろ。」
「は、はい?」
「このまま帰るなということだ。」
「いや、、、それはちょっと・・・」
・・・・・困る。
と言おうとしたのに・・・お構いなく斎藤は話を続ける。
「俺は妾宅がないからお前を住まわせてやることができないが、明日副長に掛け合って策を練る。」
ショウタク?何だろそれと思いつつ一応聞いてみる。
「そうした時の互いの利点は?」
斎藤は目を細めて
「そうだな。お前は気になっている十六夜丸との関係が解るかもしれないし、俺達にとっては厄介者が出没しないのであればそれは越したことはないからな。どうする。」
無断外泊はまずい。と、思いつつも、もし、
もしも、私がそうだったなら、十六夜丸だったら。
・・・・・・・・・・また人を斬るんだ・・・・私の知らない所で・・・・・
すると斎藤が私の悩みを見透かしたように
「帰った時にでも『”新撰組”に捕まってました。』と言っておけばいいだろう。」
と、鼻で笑ってそういった。
「分かった・・結果がどうなるか分からないけれど、何もしないよりいいかもしれない。」