※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
拾(疑惑再び) (斎藤)
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もぐもぐもぐ。
揚げ出し豆腐を食べながら私は考える。
(あなた、あんた、新撰組の人、高慢チキチキ、タカビ-・・・)
う~ん。
目の前の人を呼ぶ名詞が見つからない。
沖田さんの時は『沖田さん』と普通に言えたのにこの人の名前を言うには勇気がいる。
だけど、酔いがそんな弱気をどこかへやったのか、口が勝手に
「斎藤・・・さん。」
と、初めて名前をつづる。
お酒の所為か少し心臓の鼓動が早い気がする。
「ん、なんだ。」
不意に名前を呼ばれて少し驚いたのか一瞬、細い眼が少し大きくなった気がした。
「聞きたかったんですけど、十六夜丸ってどんな人なんですか?」
今までの沖田と斎藤の会話で分かったことは私が十六夜丸に似てるのではないかということ。
「何故聞く。」
斎藤は蘭丸を注視して言った。
「だって気になるでしょ~。私、その人に似ているってことで新撰組の人に目つけられたんだから。あ、知ってました?世界には自分に似た人が三人いるんですって~。」
もうたぶん自分では何言ってるのか分かってないかもと思いつつ口が勝手に動いてくし言葉尻ものびている。
酔ってないと思っているのは本人だけだと傍から見たら誰もが言う状態だ。
「あ、でも斎藤さんみたいな人は絶対一人しかいない気がします。」
自分で言って可笑しかったのか、ふふっと笑いが出た。
(やばい、私はお酒が入ったらこんなんだったったっけ?)
昼間のこの男の印象はお世辞にもいいとは言えなかったのに今はこんなに風に話しかけている。
「もし十六夜丸にまた会ったらどうするんですか?」
揚げ出し豆腐を食べながら私は考える。
(あなた、あんた、新撰組の人、高慢チキチキ、タカビ-・・・)
う~ん。
目の前の人を呼ぶ名詞が見つからない。
沖田さんの時は『沖田さん』と普通に言えたのにこの人の名前を言うには勇気がいる。
だけど、酔いがそんな弱気をどこかへやったのか、口が勝手に
「斎藤・・・さん。」
と、初めて名前をつづる。
お酒の所為か少し心臓の鼓動が早い気がする。
「ん、なんだ。」
不意に名前を呼ばれて少し驚いたのか一瞬、細い眼が少し大きくなった気がした。
「聞きたかったんですけど、十六夜丸ってどんな人なんですか?」
今までの沖田と斎藤の会話で分かったことは私が十六夜丸に似てるのではないかということ。
「何故聞く。」
斎藤は蘭丸を注視して言った。
「だって気になるでしょ~。私、その人に似ているってことで新撰組の人に目つけられたんだから。あ、知ってました?世界には自分に似た人が三人いるんですって~。」
もうたぶん自分では何言ってるのか分かってないかもと思いつつ口が勝手に動いてくし言葉尻ものびている。
酔ってないと思っているのは本人だけだと傍から見たら誰もが言う状態だ。
「あ、でも斎藤さんみたいな人は絶対一人しかいない気がします。」
自分で言って可笑しかったのか、ふふっと笑いが出た。
(やばい、私はお酒が入ったらこんなんだったったっけ?)
昼間のこの男の印象はお世辞にもいいとは言えなかったのに今はこんなに風に話しかけている。
「もし十六夜丸にまた会ったらどうするんですか?」