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八(六畳の昼寝) (沖田)
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それからまた沖田は足を前に進めた。
私は仕方なく後をついていった。
五、六歩歩いて沖田は振り返って言った。
「逃げないんですか?」
「逃げた方がいいんですか?」
と答えてやった。
続けて沖田に問うた。
「逃げたらどうなるんですか?」
「屯所にいる隊士を集めて追います。」
「逃げ切りますよ。私は。」
沖田はまた、歩き始めた。少し歩いてまた後ろを振り返り、
「・・・・・・蘭丸さん、それでもあなたはついてくるんですね。」
「私は十六夜丸ではないし、それに沖田さん、“私と一緒なら大丈夫”っていってくれたじゃないですか。」
ははっ。
沖田は乾いた笑いを漏らした。
わかってる。大丈夫っていうのはたぶん嘘。
今なら逃げたら逃げ切れる自信もあった。
だけど・・・・・自分自身が少し知りたかった。
自分が間違われている十六夜丸という人。
なぜ、斎藤という人がその人を探しているのか。
それを確かめることが何か自分につながりがあることではないかという、ぼんやりとした予感があるような気がしたからだ。
私は仕方なく後をついていった。
五、六歩歩いて沖田は振り返って言った。
「逃げないんですか?」
「逃げた方がいいんですか?」
と答えてやった。
続けて沖田に問うた。
「逃げたらどうなるんですか?」
「屯所にいる隊士を集めて追います。」
「逃げ切りますよ。私は。」
沖田はまた、歩き始めた。少し歩いてまた後ろを振り返り、
「・・・・・・蘭丸さん、それでもあなたはついてくるんですね。」
「私は十六夜丸ではないし、それに沖田さん、“私と一緒なら大丈夫”っていってくれたじゃないですか。」
ははっ。
沖田は乾いた笑いを漏らした。
わかってる。大丈夫っていうのはたぶん嘘。
今なら逃げたら逃げ切れる自信もあった。
だけど・・・・・自分自身が少し知りたかった。
自分が間違われている十六夜丸という人。
なぜ、斎藤という人がその人を探しているのか。
それを確かめることが何か自分につながりがあることではないかという、ぼんやりとした予感があるような気がしたからだ。