なんとなく目を合わさないようにあんみつを食べていたら向こうの方から話しかけてきた。


「あ、あんみつですね。そうそう、ここのあんみつもなかなか美味しいですよ～。」


「は、はあ。」

咄嗟に造り笑顔で会釈を返す。


「白玉とあんが絶妙なんですよね～～～。でも、あ、きたきた。この御団子も美味しいんですよ～～。」

男はとびっきりの笑顔で団子を一口ほおばった。


あまりにもいい笑顔だったので私の気も少し緩む。


「私も今度頼むときは御団子にしようかな。」
と言ってみると


「是非おすすめしますよ！」



そしてお互い甘味について話をして話が盛り上がってきた時



店の暖簾をすっとくぐり入ってきた男がいた。


「沖田さん、昨夜話してた・・・・・・。」

そういって男は店内の“沖田”という人物を目で探し、すぐ目的の人物を見つけ話かけた時、、、、


私もいましがた店に入ってきたその男を何気に見て、、、、




互いに目が合った。