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肆 (宿命の出会い) (オリキャラ兄・斎藤)
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玄関に来ると私の履物が準備されている。嗚呼、やっぱり草履だ・・・・・
「市彦様、蘭丸様、これを。」
と鷹が刀をそれぞれに差し出した。
「本物!?(どうやって持つんだこれ!?)」
「竹光でどうする。今、京都は物騒だからな。」
市彦の言葉に蘭丸は固まった。
この格好に物騒な京都って・・まさかじゃないけど幕末?
そんな馬鹿なっ・・!これってタイムスリップ?ええ~~~っ!嘘!
血の気がサーっと引いていく感じがした。
映画のセットではないかと周りを振り返っては見たがカメラやスタッフは一切ない。
背中から汗が出てきた。
答えを聞きたくないが聞かずにはいられない。
「兄様、、、あの・・今は何年ですか?」
「慶応ニ年だが。」
(・・終わった!・・って自分に突っ込み入れてる場合じゃないって・・こんな時代に私に何をしろと・・。)
自失呆然の私の横で普通に会話をすすめる兄と鷹。
「鷹、後は安西と手筈通りに頼む。」
「承知しております。」
「では。」
「はい。蘭子様もどうかお気をつけて。」
「あ・・ありがとう。」
私は鷹に軽く会釈をすると、とりあえず先に出た市彦の後を追った。
「兄様、これ、どうやって差すんですか!」
刀を差してもらったのはいいが重いよ、、、。腰に悪いなあ・・。
ここが過去の世界・・なら言葉が微妙に通じないのも納得だ。
そして時代の空気感というか、年上には自然と敬語になってしまうみたいだ、不思議。
そんなことを考えながらちらっと“兄様”の方を見る。
“兄様”は武士なのか?私は武士の子なのか?
ここが過去だとすると・・私がいたのはずっと 未来の世界のはずだった。
いったい自分に何が起こったのか。
目覚めてからの記憶の喪失。
・・これは夢だ・・夢に違いない。
夢の中で「これは夢だ」と自覚することは出来ないというけどどう考えてもこんな非常識なことは「夢」に違いない!
早く目が覚めろ私!
そう強く強く願うもヒタヒタと履き慣れない草履で必死に兄の後をついて歩く。
いったい私はどうすれば目が覚めるのか?
途方に暮れたくなる知らない道。
そしてもう一つの可能性が脳裏をよぎる。
・・私が未来にいたという時の方が夢の記憶なのだろうか、と。
「市彦様、蘭丸様、これを。」
と鷹が刀をそれぞれに差し出した。
「本物!?(どうやって持つんだこれ!?)」
「竹光でどうする。今、京都は物騒だからな。」
市彦の言葉に蘭丸は固まった。
この格好に物騒な京都って・・まさかじゃないけど幕末?
そんな馬鹿なっ・・!これってタイムスリップ?ええ~~~っ!嘘!
血の気がサーっと引いていく感じがした。
映画のセットではないかと周りを振り返っては見たがカメラやスタッフは一切ない。
背中から汗が出てきた。
答えを聞きたくないが聞かずにはいられない。
「兄様、、、あの・・今は何年ですか?」
「慶応ニ年だが。」
(・・終わった!・・って自分に突っ込み入れてる場合じゃないって・・こんな時代に私に何をしろと・・。)
自失呆然の私の横で普通に会話をすすめる兄と鷹。
「鷹、後は安西と手筈通りに頼む。」
「承知しております。」
「では。」
「はい。蘭子様もどうかお気をつけて。」
「あ・・ありがとう。」
私は鷹に軽く会釈をすると、とりあえず先に出た市彦の後を追った。
「兄様、これ、どうやって差すんですか!」
刀を差してもらったのはいいが重いよ、、、。腰に悪いなあ・・。
ここが過去の世界・・なら言葉が微妙に通じないのも納得だ。
そして時代の空気感というか、年上には自然と敬語になってしまうみたいだ、不思議。
そんなことを考えながらちらっと“兄様”の方を見る。
“兄様”は武士なのか?私は武士の子なのか?
ここが過去だとすると・・私がいたのはずっと 未来の世界のはずだった。
いったい自分に何が起こったのか。
目覚めてからの記憶の喪失。
・・これは夢だ・・夢に違いない。
夢の中で「これは夢だ」と自覚することは出来ないというけどどう考えてもこんな非常識なことは「夢」に違いない!
早く目が覚めろ私!
そう強く強く願うもヒタヒタと履き慣れない草履で必死に兄の後をついて歩く。
いったい私はどうすれば目が覚めるのか?
途方に暮れたくなる知らない道。
そしてもう一つの可能性が脳裏をよぎる。
・・私が未来にいたという時の方が夢の記憶なのだろうか、と。