100回キスしないと出られない部屋【氷鷹北斗】
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耳まで赤く染めた氷鷹くんは気まずそうに視線を逸らしていたが、やがてゆっくりとこちらを見た。肩に触れた手を離すと、「いい」と告げて私の手を氷鷹くんの肩へ再度触れさせた。
「どうやら俺は、俺が思っているより余裕がないらしい」
彼の行き場のない手は私の横へ行き着き、はみ出した私の横髪を耳にかけてくれる。控えめに口を開けた氷鷹くんを、目を閉じながら迎える。
「……んっ、ふ」
いきなり奥深くまで絡め取られて、窒息死してしまいそうになる。もうそれ以外のことなんて微塵も頭に残っていなくて、氷鷹くんの首の後ろに手を回す。何度も角度を変え、何度も何度も、深く、骨の髄まで愛し合うように絡め合った。この時の記憶を忘れられないように、脳の細胞一つ一つに刻み込むように。肺が酸素を求めて、目眩を起こす。先程よりも強い症状で、ベッドに氷鷹くんと一緒に倒れ込んでしまった。
「っごめん、巻き込んじゃった…」
「…いやっ、平気だ……」
息も絶え絶えになっている氷鷹くんは、ゆっくりと起き上がろうとする私を手で制して「このままでいい」と囁いた。耳元がくすぐったくて、背中がぶるっとする。
「キスだけでこんなになるのだな」
額に手を当てた氷鷹くんが意外そうに上を見る。「想像してたのとは違ったよね」勿論、想像していたより、激しく夢中になってしまって、何より早く息があがって顔が熱くなってしまうということである。氷鷹くんもきっと同じ気持ちだろう。
「あの白い看板のせいで…」
そこまで言って、いややはりなんでもない、なんて気になるに決まってる。「な、なに…?」首を傾げると、返事をする代わりに氷鷹くんが私に覆い被さるような体勢になった。彼に組み敷かれた状態で逃げ場がないことを悟ると、聞いたことのない速度で鼓動が高鳴るのだった。
「まだちょっだけ、いいか?」
「…うん、いいよ」
まるで引力のように、二つの唇が引き合う。離れた後に顔を見合わせて微笑み合った。
「氷鷹くん」
「北斗でいい」
「ほ、北斗くん」
「なんだ?」
先程まで顔を赤くして「余裕がない」だのなんだと云々言っていたというのに、次の瞬間には爽やかな王子様に変貌しているのだから、その寒暖差というかギャップに過労死してしまいそうになる。
「…ふふ、別に」
「な、何なんだ…」
北斗くんは困惑しているものの、呼んでみただけとかバカップルみたいな本音は言えずに笑って誤魔化した。
「反省会は?いいの?」
「まだ時間まで30分ほどあるから問題ない」
何も心配するな、俺に全て委ねればいい。そう恋愛経験値も変わらない彼からの言葉だからか説得力がないが、今は力強く頷いて着いて行きたい気分だった。
お互いの舌から、相手の細胞を受け取るように蜜を味わっていく。
部屋に閉じ込められたのが、トリスタのほか三人の仕業だということに気づくまであとどのくらいだろう。
*
今日の北斗と夢主
100回キスしないと出られない部屋に閉じ込められる。38回目でそんな雰囲気になってきて、51回目で舌を絡める。77回目にはくらくらしてきて二人で倒れ込む。86回目で我慢できなくなりました。
お題を拝借したメーカーさんはこちら。
スバル真真緒の三人が仕掛けたことなのですが、三人はまさか触れるだけのキス以外すると思ってなかったので、えっろって思いながら監視カメラで撮られてる映像見てますね(?)
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耳まで赤く染めた氷鷹くんは気まずそうに視線を逸らしていたが、やがてゆっくりとこちらを見た。肩に触れた手を離すと、「いい」と告げて私の手を氷鷹くんの肩へ再度触れさせた。
「どうやら俺は、俺が思っているより余裕がないらしい」
彼の行き場のない手は私の横へ行き着き、はみ出した私の横髪を耳にかけてくれる。控えめに口を開けた氷鷹くんを、目を閉じながら迎える。
「……んっ、ふ」
いきなり奥深くまで絡め取られて、窒息死してしまいそうになる。もうそれ以外のことなんて微塵も頭に残っていなくて、氷鷹くんの首の後ろに手を回す。何度も角度を変え、何度も何度も、深く、骨の髄まで愛し合うように絡め合った。この時の記憶を忘れられないように、脳の細胞一つ一つに刻み込むように。肺が酸素を求めて、目眩を起こす。先程よりも強い症状で、ベッドに氷鷹くんと一緒に倒れ込んでしまった。
「っごめん、巻き込んじゃった…」
「…いやっ、平気だ……」
息も絶え絶えになっている氷鷹くんは、ゆっくりと起き上がろうとする私を手で制して「このままでいい」と囁いた。耳元がくすぐったくて、背中がぶるっとする。
「キスだけでこんなになるのだな」
額に手を当てた氷鷹くんが意外そうに上を見る。「想像してたのとは違ったよね」勿論、想像していたより、激しく夢中になってしまって、何より早く息があがって顔が熱くなってしまうということである。氷鷹くんもきっと同じ気持ちだろう。
「あの白い看板のせいで…」
そこまで言って、いややはりなんでもない、なんて気になるに決まってる。「な、なに…?」首を傾げると、返事をする代わりに氷鷹くんが私に覆い被さるような体勢になった。彼に組み敷かれた状態で逃げ場がないことを悟ると、聞いたことのない速度で鼓動が高鳴るのだった。
「まだちょっだけ、いいか?」
「…うん、いいよ」
まるで引力のように、二つの唇が引き合う。離れた後に顔を見合わせて微笑み合った。
「氷鷹くん」
「北斗でいい」
「ほ、北斗くん」
「なんだ?」
先程まで顔を赤くして「余裕がない」だのなんだと云々言っていたというのに、次の瞬間には爽やかな王子様に変貌しているのだから、その寒暖差というかギャップに過労死してしまいそうになる。
「…ふふ、別に」
「な、何なんだ…」
北斗くんは困惑しているものの、呼んでみただけとかバカップルみたいな本音は言えずに笑って誤魔化した。
「反省会は?いいの?」
「まだ時間まで30分ほどあるから問題ない」
何も心配するな、俺に全て委ねればいい。そう恋愛経験値も変わらない彼からの言葉だからか説得力がないが、今は力強く頷いて着いて行きたい気分だった。
お互いの舌から、相手の細胞を受け取るように蜜を味わっていく。
部屋に閉じ込められたのが、トリスタのほか三人の仕業だということに気づくまであとどのくらいだろう。
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今日の北斗と夢主
100回キスしないと出られない部屋に閉じ込められる。38回目でそんな雰囲気になってきて、51回目で舌を絡める。77回目にはくらくらしてきて二人で倒れ込む。86回目で我慢できなくなりました。
お題を拝借したメーカーさんはこちら。
スバル真真緒の三人が仕掛けたことなのですが、三人はまさか触れるだけのキス以外すると思ってなかったので、えっろって思いながら監視カメラで撮られてる映像見てますね(?)
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