〜白薔薇の君〜

拍手連載
テイルズ オブ グレイセス





   「白薔薇の君」
      第3話






『マリク教官!』

「?、アレックスか」



校門前で待っていてくれているシェリアを迎えに行くと、ちょうどそこには彼女の目的の人物であるアスベル・ラントと、その教官マリクがいた。

どうやら実地任務を終えて今戻ってきたようである。





『実地任務ご苦労様でした。ちょうどよかったです。彼女がアスベル・ラントに会いたい、と…』

「あぁ。どうやら少し話が長くなりそうだ。二人共、詳しい話は中で聞こう」



そういってマリク教官はアスベルとシェリアを教官室へ案内を促したが、当のアスベルはアレックスから見ても様子がおかしく、心ここにあらず、といった感じであった。


「アスベル、気をしっかり持て。いいな」

「は…はい…」


本気で心配をしてくれているマリク教官ではあったが、今のアスベルには右から左である。



…それもそのはず。
再会した幼なじみ、シェリアから聞かされた事実は卒業内定を貰えたアスベルにとって、とても残酷なものであった…。










──父、アストン・ラントの死…。






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