〜白薔薇の君〜
拍手連載
テイルズ オブ グレイセス
「白薔薇の君」
第19話
『リチャード様をお守りします。私は私にしか出来ない事を精一杯努めます!』
「アレックス…、ありがとう」
そういって笑うリチャードの笑顔はとても優しげなものだった。
『お側に、おいてくださいますか?』
「ああ。もちろんだとも」
その言葉で私の不安な気持ちが少しだけ救われる気がした。
覚悟は決めた。
私は私のやりたい事をやる。たとえ、誰が敵として私の前に現れようとも。
アスベル、アレックスの2人の助太刀にリチャードは感謝と信頼を込めて握手を交わす。
ちょうどアスベルと握手を交わした時、ふとリチャードが懐かしそうに話した。
「こうしていると、七年前の友情の誓いを思い出すな」
その事にアスベルも賛同する。
『“七年前”っていうと、確かこの前言ってたリチャード様がラントを訪れた時のこと?』
「ああ。あの花畑にある樹で友情の誓いをした話だ。」
この歳でもう昔を懐かしむなど、ちょっと変な話である。
すると握手を交わすリチャードとアスベルの端にソフィが近づいてきた。
珍しそうに見るソフィ。
何を考えているか、未だに理解が出来ないのが少し寂しい。
「ソフィも一緒にやりたいのか?」
とアスベル。
こくんと頷く少女にリチャードはふわりと笑う。
「いいよ、大歓迎だ」
『……。』
あ、なんか羨ましいな。と思う気持ちは心の奥底にしまい込んでおこう。
自分は入り込めない隙間なのだから。
でもなんだか一人だけ仲間外れみたいで寂しいかも。
そんな事を考えていると、リチャードがアレックスを呼んだ。
「君もどうかな?アレックス、」
『え?い、いえそんなっ!図々しいこと…』
「いいから、アレックス」
『あ、ちょっ…』
ちょっと待って、という間もなくアスベルによりアレックスの手は二人の手の上に重ねられる。
手から伝わる温もりがアレックスの胸をトキめかせる。
『なんで私がアスベルと仲良く友情の誓いをしなきゃいけないのよ』
「なんだよ。この前人のこと“友達だ”なんて言ってたくせに…」
『わーーー!Σそんな昔の話持ち出さないで!!』
「昔って…、昨日今日の話じゃないか」
『う…っ///』
そうでした。
くそっ、アスベルなんかにからかわれるなんて…。
「ははっ、」
「なに笑ってるんだ、リチャード」
「いや、2人のあまりの息の合いようについ…」
といって肩を震わせるリチャード。
そのことにアレックスは熟したトマトのように真っ赤になるのだった。
それを見てソフィも心なしか微笑んでいるように見えた。
引かれるように重なる4つの手。
思い出すのは七年前。
当時はアレックスは居なかったが、繋がる手が4人の見えない絆を表しているようだった。
「「─!」」
『…わっ』
「!…二人共、急にどうしたんだ?」
ソフィの手が重なった刹那、まるで電流が駆け巡ったように4人の手が離れた。
条件反射のように散らばった4つの手に思わず首を傾げた。
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テイルズ オブ グレイセス
「白薔薇の君」
第19話
『リチャード様をお守りします。私は私にしか出来ない事を精一杯努めます!』
「アレックス…、ありがとう」
そういって笑うリチャードの笑顔はとても優しげなものだった。
『お側に、おいてくださいますか?』
「ああ。もちろんだとも」
その言葉で私の不安な気持ちが少しだけ救われる気がした。
覚悟は決めた。
私は私のやりたい事をやる。たとえ、誰が敵として私の前に現れようとも。
アスベル、アレックスの2人の助太刀にリチャードは感謝と信頼を込めて握手を交わす。
ちょうどアスベルと握手を交わした時、ふとリチャードが懐かしそうに話した。
「こうしていると、七年前の友情の誓いを思い出すな」
その事にアスベルも賛同する。
『“七年前”っていうと、確かこの前言ってたリチャード様がラントを訪れた時のこと?』
「ああ。あの花畑にある樹で友情の誓いをした話だ。」
この歳でもう昔を懐かしむなど、ちょっと変な話である。
すると握手を交わすリチャードとアスベルの端にソフィが近づいてきた。
珍しそうに見るソフィ。
何を考えているか、未だに理解が出来ないのが少し寂しい。
「ソフィも一緒にやりたいのか?」
とアスベル。
こくんと頷く少女にリチャードはふわりと笑う。
「いいよ、大歓迎だ」
『……。』
あ、なんか羨ましいな。と思う気持ちは心の奥底にしまい込んでおこう。
自分は入り込めない隙間なのだから。
でもなんだか一人だけ仲間外れみたいで寂しいかも。
そんな事を考えていると、リチャードがアレックスを呼んだ。
「君もどうかな?アレックス、」
『え?い、いえそんなっ!図々しいこと…』
「いいから、アレックス」
『あ、ちょっ…』
ちょっと待って、という間もなくアスベルによりアレックスの手は二人の手の上に重ねられる。
手から伝わる温もりがアレックスの胸をトキめかせる。
『なんで私がアスベルと仲良く友情の誓いをしなきゃいけないのよ』
「なんだよ。この前人のこと“友達だ”なんて言ってたくせに…」
『わーーー!Σそんな昔の話持ち出さないで!!』
「昔って…、昨日今日の話じゃないか」
『う…っ///』
そうでした。
くそっ、アスベルなんかにからかわれるなんて…。
「ははっ、」
「なに笑ってるんだ、リチャード」
「いや、2人のあまりの息の合いようについ…」
といって肩を震わせるリチャード。
そのことにアレックスは熟したトマトのように真っ赤になるのだった。
それを見てソフィも心なしか微笑んでいるように見えた。
引かれるように重なる4つの手。
思い出すのは七年前。
当時はアレックスは居なかったが、繋がる手が4人の見えない絆を表しているようだった。
「「─!」」
『…わっ』
「!…二人共、急にどうしたんだ?」
ソフィの手が重なった刹那、まるで電流が駆け巡ったように4人の手が離れた。
条件反射のように散らばった4つの手に思わず首を傾げた。
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