〜白薔薇の君〜
拍手連載
テイルズ オブ グレイセス
「白薔薇の君」
第1話
午前の授業が終わった昼休憩
今回の物語の主人公である私、アレックス・フェルディナンドは親友であるマユ・バルメインと共にバロニアの街で買い物をしていた。
『シャンプー、リンス、洗顔料に…』
「香水、美容液、トリートメント。あとは…」
『……』
手に握り締めた紙切れを隅々まで見直すマユに私はなんとも言えないため息が零れた。
『なにがそんなに必要なんだか』
「む…悪かったわね」
独り言のはずが、しっかりと彼女の耳にも届いたようで、ジトッと睨まれてしまう。
「それよりさ」とマユが話を振ってきた。
『なに?』
「彼氏とはどーなったの!?」
『はぁ!?なんでそんな話になるの!!』
にまにまと怪しい笑みを浮かべる親友に私のこめかみが確実に浮かんだ。
「噂でさ、“別れた”って聞いたけど…実際どうなの?」
『……』
この年頃はどうも、こういう手の話が大好きらしく、ちょっとした色恋話でも食いついてくるから、鬱陶しくてかなわない…とアレックスは常々思う。
目を輝かせて聞いてくるマユに私はあくまで簡潔に「別れた」と白状した。
「えぇー!?なんでなんで!?あなた達、いい感じだったじゃん!」
『別に。マンネリになってきたから別れただけ』
「あ~あ、もったいない。せっかくイケメンだったのに…」
そんなマユに言ってやりたい。顔が全てではない、と。
道中で買ったアイスキャンディーを頬ばりながら、アレックスとマユは騎士学校へと戻って行ったのだった。
学校の扉を目と鼻の先にしたとき、アレックスの視界に学校を眺める一人の少女が映った──。
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テイルズ オブ グレイセス
「白薔薇の君」
第1話
午前の授業が終わった昼休憩
今回の物語の主人公である私、アレックス・フェルディナンドは親友であるマユ・バルメインと共にバロニアの街で買い物をしていた。
『シャンプー、リンス、洗顔料に…』
「香水、美容液、トリートメント。あとは…」
『……』
手に握り締めた紙切れを隅々まで見直すマユに私はなんとも言えないため息が零れた。
『なにがそんなに必要なんだか』
「む…悪かったわね」
独り言のはずが、しっかりと彼女の耳にも届いたようで、ジトッと睨まれてしまう。
「それよりさ」とマユが話を振ってきた。
『なに?』
「彼氏とはどーなったの!?」
『はぁ!?なんでそんな話になるの!!』
にまにまと怪しい笑みを浮かべる親友に私のこめかみが確実に浮かんだ。
「噂でさ、“別れた”って聞いたけど…実際どうなの?」
『……』
この年頃はどうも、こういう手の話が大好きらしく、ちょっとした色恋話でも食いついてくるから、鬱陶しくてかなわない…とアレックスは常々思う。
目を輝かせて聞いてくるマユに私はあくまで簡潔に「別れた」と白状した。
「えぇー!?なんでなんで!?あなた達、いい感じだったじゃん!」
『別に。マンネリになってきたから別れただけ』
「あ~あ、もったいない。せっかくイケメンだったのに…」
そんなマユに言ってやりたい。顔が全てではない、と。
道中で買ったアイスキャンディーを頬ばりながら、アレックスとマユは騎士学校へと戻って行ったのだった。
学校の扉を目と鼻の先にしたとき、アレックスの視界に学校を眺める一人の少女が映った──。
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