〜白薔薇の君〜

拍手連載
テイルズ・オブ・グレイセス





   「白薔薇の君」
      第8話







幼い顔立ち

ぼけっとした表情。


アスベルが少女のものと思われる名を呼んだが、少女が振り返ることはなく、その視線はしっかりとフェンデル軍へと向けられていた。




『………。』



突如なにもない所から光の柱が立ち上り、そこから現れた少女。

はるかに現実離れした、まるで絵本の中の出来事が今、自分の目の前で起こったのだ。
言葉も出ない…。



すると、明らかに自分より幼い少女は、一人フェンデル軍へと立ち向かおうとするのを見て私達は慌てて、加勢に入る。





「魔神剣!!」

『虎牙破斬!!』

「水の洗礼!!」



それぞれが兵器に向かって攻撃を繰り出す。少女もまた、その華奢な体で立ち向かう。その勇士に思わず呆けてしまいそうになる。



『虎牙連斬!!』

「アストラベルト!!」



私と少女で兵器を崖へと追いやり、



「雷斬衝!!」

「ライトニングブラスター!!!」



アスベルとシェリアがとどめをさす。大技をすべて食らった兵器はギクシャクした足取りで海へと真っ逆さまに落ちていった。




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