第5章
夢小説設定
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元気そうな姿を見せたエレオノールにアルスラーンは飛びつくように駆け寄ったエレオノールが差し出した両手を彼は躊躇することなく掴み、握り返す。
『よくご無事で…。本当によく生きておられました…。』
「ダリューンが助けてくれたのだ。ほかにも沢山の仲間が私を支えてくれている。お主こそ、よく無事でいてくれた。」
『もったいないお言葉です。』
アルスラーンとのようやくの再会に心から安堵し、また希望が持てた。
大丈夫。また取り戻せる。
エクバターナを…、そしてパルスを。
「エレン、怪我の具合はどうだ?」
『ダリューン様、おはようございます。熱も下がりましたし、もう大丈夫です。昨日は助けてくださってありがとうございました。ナルサス様も。』
すこし離れた場所にいたナルサスに軽く頭を下げる。ナルサスは微笑みで返す。
「エレン、ほかの仲間を紹介しよう。えーっとファランギースとはもう話したかな?」
あとからやってきたファランギースと目配せしたエレオノールはコクンとうなずく。アルスラーンは次にナルサスの隣にいた少年を手のひらで指す。
「ナルサスの隣にいるのがエラムだ。それから…、」
ちらりと視線を回し、もうひとりを探す。
しかしその者はとうにエレオノールのそばを陣取っていたようで慣れた手つきで膝をつき彼女の手をすくうように取る。
「エクバターナの王宮にて一度お見かけいたしました。旅の楽士・ギーヴにございます。お嬢さん、差し支えなければあなた様のお名前をお聞かせ願いたく…、」
「離れぬか、この偽楽士。」
「ファランギース殿!あなたともあろう方がこのギーヴへの気持ちを偽ってはなりませんぞ!」
『……。』
うん。なんかめんどくさいなこの人。
結局名乗りそびれてしまったし。
いちいち芝居がかった言い方をするギーヴとやらに早くも耐性がつきつつあるエレオノール。
ちなみにほかの者はとうについているという。
あとでギーヴのあしらい方講座をファランギースから受けるエレオノールだった。
『申し遅れました。私は万騎長サームの子、エレオノールと申します。どうそエレンとお呼びください。此度はアルスラーン殿下にお力添えしたくエクバターナより参りました。どうかお供させてください。』
エレンはアルスラーンを前で膝をおり、頭を垂れた。
迷いはない。私がお仕えすると決めたのは最初からこの方なのだから。この方のために騎士を目指し、生きると決めた。
王宮にいたときは他にもアンドラゴラス陛下や兵士がいる手前、そのようなことは言い出せなかったが、いまようやくはっきりと言うことが出来た。
「エレン、来てくれて本当にありがとう。私からもよろしく頼む。」
殿下の優しい碧い瞳がエレオノールを映した。
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