ACT.09
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すぅ…と寝息が聞こえる。今度こそ寝たのだろう。毎度この娘には驚かされてばかりいる気がする。
父親のスコールはこんな性格ではながったが…、とバッシュは苦笑いした。
…時々人を驚かすが、ここまでではなかったはずだ。
同時に暖かい気持ちが胸にこみ上げてくる。
“私が守ります…──”
アルフィナの寝言(?)が脳裏にまざまざと蘇る。
「…なら、君は私が守ろう。」
スコールの代わりに、とは言わないが。戦友が守りたかった命だ。
以前アルフィナは言っていた。スコールは死ぬ間際まで私を信じていた、と。
ならその想いに答えるのが私の務めだ。無念に散った戦友の想い…、決して無駄にはさせない。
優しく頭を撫でる。
穏やかで無邪気なアルフィナの寝顔に、スコールが親バカになるのも無理はないな、と思うバッシュだった。
それから見張りの交代に来たウォースラに呆れた目で見られたのはまた別の話だ。
こうして4日目の野宿の夜が明けていった。
一行はようやく念願のレイスウォール王墓にたどり着くのだった。
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