ACT.09
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私は目を開いた。
バルフレアがゆっくりと近づいて来て、アルフィナに手を差し出す。
「一曲お願いできますかな、…お嬢さん」
『あ…はい』
いや、「はい」じゃないってば私。が、つい差し出された手に自分の手を重ねてしまう。
するとバルフレアは慣れたように足を踏み出す。先導する彼に身を任せ、アルフィナはゆっくりと踊った。
先導してくれるバルフレアに思わず見とれる。顔が少しだけ熱かった。あぁ、夜で良かった、と心底思う。こんな顔見られた日には一日中からかわれるに決まってる。
砂を踏む2人の足音。曲は無いが、静かに波打つ泉の音が曲のように思えた。
『意外、』
ポツリと呟く。
それにバルフレアはふっ…と笑って見せる。
「お前程じゃないさ」
『なんで来たの?』
「遠くからアルフィナが踊ってるのが見えたからな」
つい魅とれた、とバルフレアは胸の中で呟いた。
月の下で優雅に踊る彼女が一瞬天使のように見えて…、もっと近くで見たくなった。
もっともっと…
伸ばせば手の届く距離で見たかった。
『なんか…、』
「なんだ?」
今日のバルフレア…、
なんか変だ。
…とは言えなくて、
『なんでも、ない…』
その視線に耐えられなくて、つい目を逸らした。やばい…、今のはあからさま過ぎたかも。
かくいう私もなんだか…変だ…。
女性扱いされるのはキライな筈なのに、不思議とそれがバルフレアだと嫌な気がしないのは何故だろう…。
いつもは子供扱いしたり、変人扱い(…)しかしないくせに。
急にこんな…、女性を相手にするような、態度はなんか…、
変だ、絶対変だ。
私もバルフレアも…、
胸がドキドキする…
月はいつもの自分を変えてしまう、不思議な魔法。
心臓がドキドキするのは、
病気?
緊張?
それとも──…、
バルフレアがゆっくりと近づいて来て、アルフィナに手を差し出す。
「一曲お願いできますかな、…お嬢さん」
『あ…はい』
いや、「はい」じゃないってば私。が、つい差し出された手に自分の手を重ねてしまう。
するとバルフレアは慣れたように足を踏み出す。先導する彼に身を任せ、アルフィナはゆっくりと踊った。
先導してくれるバルフレアに思わず見とれる。顔が少しだけ熱かった。あぁ、夜で良かった、と心底思う。こんな顔見られた日には一日中からかわれるに決まってる。
砂を踏む2人の足音。曲は無いが、静かに波打つ泉の音が曲のように思えた。
『意外、』
ポツリと呟く。
それにバルフレアはふっ…と笑って見せる。
「お前程じゃないさ」
『なんで来たの?』
「遠くからアルフィナが踊ってるのが見えたからな」
つい魅とれた、とバルフレアは胸の中で呟いた。
月の下で優雅に踊る彼女が一瞬天使のように見えて…、もっと近くで見たくなった。
もっともっと…
伸ばせば手の届く距離で見たかった。
『なんか…、』
「なんだ?」
今日のバルフレア…、
なんか変だ。
…とは言えなくて、
『なんでも、ない…』
その視線に耐えられなくて、つい目を逸らした。やばい…、今のはあからさま過ぎたかも。
かくいう私もなんだか…変だ…。
女性扱いされるのはキライな筈なのに、不思議とそれがバルフレアだと嫌な気がしないのは何故だろう…。
いつもは子供扱いしたり、変人扱い(…)しかしないくせに。
急にこんな…、女性を相手にするような、態度はなんか…、
変だ、絶対変だ。
私もバルフレアも…、
胸がドキドキする…
月はいつもの自分を変えてしまう、不思議な魔法。
心臓がドキドキするのは、
病気?
緊張?
それとも──…、