ACT.09
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ミストポイントが高い理由はつまり遺伝的なものだと『(突然変異とかじゃなくてよかった。)』…解決したが、問題は残されたままだ。
何故魔法が使えないのか。フランが言うには2つ、考えられる理由があるんだとか。もしその理由がハズレであったなら、もはやフランではお手上げ状態だそうだ。
「1つ目、魔法が使いにくい体質。」
『ほうほう、』
「2つ目、アルフィナの理解力が足りない。」
『ふむふむ。─…って、フラン!!』
今のフランの言葉には言外に“バカ”と含まれているようだった。アルフィナは思いっきり抗議したがフランは変わらず、しれっとした顔をする。
まさかここでフランの毒舌が入るとは…。
とりあえずフランを講師に魔法についての講義を受ける。
魔法とは…、から始まるフランの話を一語一句逃さないよう耳を傾けた。
「詠唱も大事だけれど、それよりも大事なのは想像力──つまりイメージ。」
『イメージ…?』
「そう。そのイメージが強ければ強いほど発動する魔法は強くなるわ」
それは初耳だ。
魔法は詠唱が大事だ、と散々言われてきたアルフィナにとってフランの考え方はとても新鮮だった。
「ただし…これらすべてを戦闘中に行わければならない。武器を振り回すより倍、集中力とセンスを問われる作業よ」
『うー…、気が遠くなりそう…』
何日掛かることやら。普通ならケアル等の初級魔法は3日もあれば覚えられる、とフランは言うが。ブリザドでさえ1ヶ月掛かってしまった私だ。センスがいる白魔法を覚えるのは一体いつ頃になるのやら。
色々話を聞いた後、とりあえず今日の分は終わり、と言ってフランはアルフィナに一冊の魔法関連の書を渡した。
これで予習・復習しろ、と。魔法に使われる理解不能な単語がズラズラ並べられている分厚い書を恨めしく見つめる。
夜も更け、みんな寝静まる。
明日の事を考え、早めに就寝した。出発は早朝。ウォースラとバッシュ、バルフレアが話し合って、魔物達がまだ起きてこない時間帯にしようと決めた。
翌朝。まだ太陽が昇りきらない、比較的涼しい時間に一行は出発する。
休憩を挟みつつ進む中、その道中でもアルフィナはフランから魔法を教わっていた。いまだ進歩なし。(…)
そうして、また日が沈み、また昇ること3日目。
ようやくエンサ砂海の半分──“ナム・エンサ”に一行は辿り着く。
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