ACT.01
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ダウンタウンのいつもの場所。木箱や樽が積み重ねられた一角が■■達のたまり場だった。近寄る者も少なく、居るとすれば彼女達に関係のある、ごく少数のみ(ヴァン、パンネロ、カイツ等)。
そこで何をするわけでもなく、ただゆったりと地面の上でくつろぐ。
彼女達とていつもケンカしてる訳ではない。そんな気分じゃない時もあるのだ。
かといって、しょっちゅう、うだうだやってる訳でもなく。
ただ今日は本当にケンカなどする気が起きなくて。おそらくは他のグループの奴らもそうだろう。ヴェインの演説でさっきまでピリピリしていた空気も冷め、何も手につける気がなくなったに違いない。
…のに、
『…あ、』
「…なに。どうした」
俯いていた顔を上げ、カヤがこちらを見る。そこには、気まずそうな■■の顔が。
『…今何時?』
と、聞いてきたので。なにかと思えば…。
「さぁ?夜中なのは間違いないだろうね。」
さも、…どうでもいい。といった感じで再びカヤは顔を下に向ける。会話は終了。という合図だ。
『しまった…。忘れてた』
ポツリと呟く■■。何を、と聞く前に■■は早足でたまり場を離れていく。去り際、ちょっと行ってくるっ。…そう言い残して。
しかし、この瞬間がこの別れが彼女達の…■■の運命を…後に大きく左右させる事を今はまだ知らなかった。
──明日もまた同じ日常が来ると信じていた…。