ACT.07
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ドゴ!!
蹴り上げれば鈍い音が響いた。また1人倒れる帝国兵。
『はぁ…はぁ…っ』
その時、
『!!、…ぐ…っ!』
横から帝国兵がアルフィナの左腕を斬りつけた。
アルフィナは飛んで一回転した勢いで回し蹴りをする。
止血しなければ…、…と言いたい所たが、如何せん魔法が破壊的にへたくそな彼女。治療が出来ない。
するとまた2人、帝国兵が剣を振り回して来る。
『…く!!』
もうダメだ!と諦めかけたその時…。
「──アルフィナ!!」
『─…っ!!』
響いた声に、はっと顔を上げた。するとこちらに向かって何か飛んでくる。キラリと光るそれは何?、と聞かなくてもわかった。
飛んでくる“それ”をタイミング良く柄を掴み、兵の剣をそれで砕き、二振りで兵を斬り伏せた。
『小父様!みんな!』
「話は後だ。蹴散らすぞ!」
ぞくぞくとみんなが集まってくる。なんだか少し泣きそう。
『─はい!』
あれだけいた帝国兵をものの数分で倒してしまう。左腕の傷をバッシュに治してもらいながらアルフィナは礼を言った。
「まったく君は…無茶ばかりする」
面目ないっす。塞がった傷を布で巻いてもらい、アルフィナは受け取ったディフェンダーを背中の鞘にしまった。
そこでアルフィナは1人増えている事に気づく。
『あれ?アズラス将軍、なんでここに』
「決まっているだろう。殿下を救出するためだ」
『おぉー…』
そっけない返答にもかっこよさを感じた。
感心してると今度はヴァンが突っ込むような勢いでアルフィナに聞いてきた。
「アル!パンネロは!?パンネロはどうしたんだよ!」
『ラーサーに任せてあるの。後で迎えに行かなきゃ』
「あいつに!?信用出来るのかよ」
尚も疑うヴァンに女の直感だ、と無理矢理納得させた。
『アーシェ殿下の居場所は特定してます。行きましょう!』
「待て」
『…?』
駆け出そうとした足を止める。疑うような視線がアルフィナに向けられた。
「ウォースラ、」
「お前は黙っていろバッシュ。
何故殿下の居場所を知っている」
『………。罠、だとお思いですか…?』
アルフィナは平然と答えた。疑われている事に何ら動じていない様子。
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