ACT.06
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魔石鉱を進む一行。
モンスターは決して弱くはなかったが、さして強くもなかったおかげもあり順調に攻略が進む。
やはり一番退治に貢献があったのはこの2人だ。
「アル!」
『オッケー!─はぁあっ!!』
ザン!とアルフィナの両手剣が骸骨モンスターの骨を断つ。
最後の骸骨モンスターが地面に沈んだ。
「2人共なかなかやるな」
「まぁな」
『えへへ』
息のあったコンビネーションはバッシュも絶賛するほど。
お調子者のヴァンとアルフィナは気分良くなる。
「まだまだ!こんなもんじゃないぜ」
舞い上がるヴァンにバッシュは微笑んで「頼もしいな」と言った。
かと思えば…、
「あ!血ぃ吸われた!アル、ケアルケアル!」
吸われた箇所に大袈裟に息を吹き付けるヴァン。
毎度騒がしい2人にやれやれ…とバッシュはため息をこぼした。
ケアルと言われたアルフィナは『げ…』、というような顔を見せた。
『バ、バルフレアにしてもらって…』
「なんでだよ」
たまたま近くにいた彼に流す。呆れて両手を腰に当てるバルフレアにめんどくさそうに断れたのでアルフィナは口を尖らせる。
お前がやれ、というバルフレアの視線からアルフィナはあからさまに顔を逸らした。
「………。」
『………。』
「さては…アルフィナ、お前魔法が使えないな…?」
『!?』
逸らして顔が見えなかったが、ギクリと揺れた肩がそうだ。と言っている。血を吸われたと騒いでいたヴァンは結局フランにケアルをかけてもらっていた。
「なにが出来るの?」
と、フランが静かに聞いてきたので、アルフィナは小さく答えた。
『ブリザドと…ファイア…くらいなら…』
なんとか…と、自信なさげにアルフィナが虫が囁くくらい小さな声でつぶやく。
これには一同、ピキーンと空気が凍った。
「まじかよ…」
『べ、別に魔法使えなくったって生きていけるわよ!ね、ラモン!』
「え!?そ、そう、ですね」
みんなの心境を代弁するかのように呟いたバルフレア。
凍りついた空気がガラスのように壊れた気がした。
とっさに振られたラモンはアルフィナの気迫にイエスと答えるしかなかっただろう。
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