ACT.05
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「なぁスピードは?武器は付いてるのか?イフリートよりすごいのか?」
興奮冷めぬままバルフレアを質問攻めにするヴァン。
しかし、バルフレアは嫌がる素振りを見せず、ヴァンの質問を一つ一つ聞いていた。
…がやっぱり最後は決めセリフで締める。
「教えてやってもいいが──、自分で感じたいだろ?」
ウィンクというオマケ付き。
それを聞いたヴァンはますますテンションが上がり、ウィンクを見たアルフィナとバッシュは互いに引きつった顔を見合わせたのだった。
「フラン、航路頼む」
「最短はドルストニス空域ね」
ロックを解除しながら手慣れたように答えるフランを見て、付き合いが長いんだな、とアルフィナは思った。
「ビュエルバの様子はどうだ?」とバッシュ。
「自由を保ってるよ。一応な」
手を動かしながらバルフレアは答える。
アルフィナはヴァンの後ろの席に座った。胸がドキドキする。人生初の飛空挺だ。興奮が冷めない。
「王女の自殺やアンタの処刑を発表し、帝国に協力したオンドール候への見返りさ」
「私が生きている事が広まれば、彼は信用を失うな」
「いやだねえ政治ってやつは」
皮肉を込めたセリフを放つとバルフレアはエンジンを始動させた。
「よし、上がるぞフラン。お行儀よくしてないと舌噛むぞ」
もちろんこれは自分とフラン以外に向けての言葉だ。
体に振動が伝わる。真上のハッチが開くとシュトラールはターミナルを発進し、まるで風を切るように飛び立っていった。
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