ACT.05
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「お前…、…■■…か…?」
『そうよ。でもその名前は本当の名前じゃなくて私はアルフィナ。アルフィナって呼んでね』
…は?と、バルフレアは言いたくなった。が、今は彼女の容姿に釘付けだ。
「パンネロがさらわれてな、ゴロツキ共が手紙を寄越したんだ。バルフレアを名指しでな、ビュエルバの魔石鉱に来いとなっ」
『ゴロツキって?そもそもパンネロ関係ないんじゃ…』
話が繋がらないアルフィナにフランが答えてくれた。
「バッカモナンよ。ナルビナにいた」
『──…あぁ!あの緑のバンガ族の』
「そう、彼」
そういえば居たな、やたら口の悪いバンガ族が。
アルフィナは気絶していたため知らないのだがナルビア送りになる直前、バルフレアが巻き込まれそうなパンネロにハンカチを預けたんだとか。その様子を偶然バッカモナン達が見ていて、あの単細胞がパンネロのことをバルフレアの女…とか、その辺りを思ったらしく。
「その時アル、気絶してたもんなっ」
『へぇ~そんな事が…。…って言ってる場合かっ!』
謎解きしてる場合か!!パンネロが浚われたんだってば!
「あの子に何かあったら親御さんの墓前になんと報告すれはいいんだ!ほらさっさと助けに行かんか!空賊っていうのはそういうもんだろう!」
と、ミゲロさんはひたすらバルフレアを追い立てる。
しかし腰の重いバルフレア。
「男の手紙に呼ばれてか?大体あそこは今、帝国の艦隊が集結中なんだぞ」
「じゃぁ、俺達が行くよ!」
明らかに行く事を渋るバルフレアに代わり、ヴァンが名乗り出た。
アルフィナと視線を交わし、力強く頷き合う。
『空賊なら飛空挺くらい持っているでしょう?』
「送ってくれたら俺達がパンネロを助けに行くよ」
「付き合うぞ。私もビュエルバには用がある。」
後ろにいたバッシュも名乗りあげる。
「侯爵と直談判か」
バッシュの“用事”がわかったのか、バルフレアは意味深い視線を向け1人呟いた。
「送ってくれたら、これアンタにやるよ」
そう差し出したのは、あのやっかいな“女神の魔石”だった。
苦労して手に入れたお宝さえも簡単に手放してしまうくらいヴァンの本気が伝わってくる。
フランはため息をこぼす。
「手のかかる女神ね」
バルフレアはフランよりさらに大きなため息をつくと、ようやく重い腰を上げた。
「さっさと支度してこい。すぐ発つぞ」
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