ACT.04
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「──誰だ貴様はっ」
明らかに威嚇の声でウォースラは乱入者に向けて言い放つ。
栗毛色の髪、背中に両手剣のディフェンダーを背負う少女。
「どうやってここに!!?」
「ここがどういう場所なのかわかっているのか!!」
野次を飛ばすウォースラの部下達。しかし少女は怯む様子も見せることなく、清々しい表情をしていた。
同じく、ヴァンとバッシュも誰だ?という顔をする。…若干見覚えのある顔と聞き覚えのある声が心で引っかかった。
『ここがどういう場所かって?…もちろん知っています。反乱軍…じゃない。解放軍のアジト、でしょう?』
「ならば何故ここへ来た。第一、見張りが居たはずだ」
そうだ。そう簡単に見張りの者がただの少女をここに通す訳がない。
焦っている感情を隠せないでいるウォースラ。そう簡単には見つからないようになっていたのに。
いとも簡単に少女が潜りこんで来たのだ、焦るのも仕方ない。
『見張り…、確かに居ましたね。でもあなたに面会したいと名乗れば簡単に通してくれましたよ?』
その言い方に、敵ではない、と判断出来たのか。ウォースラは咄嗟にのばしていた剣の柄から手を引いた。
「─…では、名を聞こうか」
『…“アルフィナ”──』
「――…っ」
静かに紡がれた名にバッシュ、ウォースラが特に大きな反応をしてみせた。
いたずらっ子のよう笑みは懐かしい“彼”を思い出す。
『─アルフィナ・エル・ヴェスパニアです。以後お見知りおきを』
─スコール…。
その少女の笑みはかつての戦友、“スコール・ウィル・ヴェスパニア”と重なって見えた。
「…では貴様は、…スコールの娘とでも言うのか」
「彼女は本物だウォースラ」
バッシュの言葉にウォースラは射抜くような鋭い視線を投げた。
少女─アルフィナもそれに答えるように視線を返す。
「─そうだろう?■■、」
「───!■■!?」
ヴァンは思わず少女とバッシュを交互に見る。
…言われてみれば■■にそっくりのような…。
“アルフィナ”もとい“■■”は驚愕するヴァンに向けて、にっ!、といつものように笑った。
それにようやくヴァンは確信する。
しかし何故ここに…、
…と、言いたい事は多々あるヴァンだったが、それはウォースラによって遮られてしまう。
「証拠があるというのなら、見せてもらおうか。
…納得のいく証拠をな」
絶対に認めない。…そんな雰囲気をウォースラは惜しげもなく放つ。
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