ACT.04
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日が傾くのを感じつつ、ひたすら砂漠を歩く。
今はちょうど夕刻前だろうか。風が少し涼しくなってきたような気がする。
『ヴァン』
「ん?」
■■はバッシュにおぶわれたまま、ゆっくりと歩く将軍の歩幅に合わせてヴァンも隣を歩いた。
『ラバナスタに帰ったらちゃんとパンネロに謝るんだよ』
「…俺だってそれくらいわかってるよ」
『そして私にも謝れ』
「それはやだ」
一体なんの話をしているんだか…。バッシュは微笑ましく2人の会話を耳に入れた。
「そもそもなんで来たんだよ」
『私だってパンネロにでも頼まれなきゃ誰がヴァンなんか探しに行くもんかっ』
ケンカの火種がくすぶりつつある。そんな2人をバルフレアとフランは呆れたように笑っていた。
「彼女、雰囲気が柔らかくなったわね」
「あぁ?…まぁ確かにな」
「自覚してるかしら」
それはないな、とバルフレアは1人くっ、と笑う。
『今頃きっと泣いてるわ…。女の子泣かせちゃいけないんだぞー』
からかい半分で言ったつもりなのに意外にストレートで返ってきた。
「え?そうなのか?」
『え゙、そこ!!?』
デリカシーの欠片も無い。昔から知っていたが…。
これにはバルフレアもガクッ、ときた。隣ではフランがくすっ、と笑いをかみ殺している。
『バルフレア!!こいつなんとかしてっ!』
「あー、そのうちな」
と、言うバルフレアの背中からは、はっきりと“めんどくさい”オーラが感じられた。
ナルビナからの逃避行は意外にも賑やかだった。(というか煩かった。バルフレア譚)
…まぁほとんどはヴァンと■■が原因だったが…。その度に、パンネロに代わってバッシュが仲裁に入る、という繰り返し。
とにかく耳を塞ぎたくなるほど煩かったのに、今では恐ろしいほどに静まり返っている。風の音がビュービューとよく聞こえる。
…それもそのはず。
煩かった原因の1人が…、
『─…ぐー……』
「…。」
…寝てしまったからだ。しかもバッシュの背中で。(…)
「こんな時に寝られるとはな。たいした根性の持ち主だよ」
「疲れているのよ。彼女、ずっとがんばっていたから」
そんな会話が成されていることも知らず、本人ぐっすり夢の中。
そこまで気を許したのだろうか、バッシュに。
「■■が眠ってる所なんて久しぶりに見たな」
とヴァンがそんなことをポツリと零す。
それにバッシュが聞き返した。
「君達は一緒に暮らしているのか?」
バッシュからの問いにヴァンはぎこちなくも答えた。
「あ、あぁ。…前は、な。」
「“前は”?…今は違うのか」
「■■のやつ、ここ半年、家に帰って来てないんだ。」
ダウンタウンの家に、と一言付け足し、チラリと彼女を見た。
安心しきった寝顔は本当に久しぶりだ。前はパンネロと一緒によく見てたのに。
.
今はちょうど夕刻前だろうか。風が少し涼しくなってきたような気がする。
『ヴァン』
「ん?」
■■はバッシュにおぶわれたまま、ゆっくりと歩く将軍の歩幅に合わせてヴァンも隣を歩いた。
『ラバナスタに帰ったらちゃんとパンネロに謝るんだよ』
「…俺だってそれくらいわかってるよ」
『そして私にも謝れ』
「それはやだ」
一体なんの話をしているんだか…。バッシュは微笑ましく2人の会話を耳に入れた。
「そもそもなんで来たんだよ」
『私だってパンネロにでも頼まれなきゃ誰がヴァンなんか探しに行くもんかっ』
ケンカの火種がくすぶりつつある。そんな2人をバルフレアとフランは呆れたように笑っていた。
「彼女、雰囲気が柔らかくなったわね」
「あぁ?…まぁ確かにな」
「自覚してるかしら」
それはないな、とバルフレアは1人くっ、と笑う。
『今頃きっと泣いてるわ…。女の子泣かせちゃいけないんだぞー』
からかい半分で言ったつもりなのに意外にストレートで返ってきた。
「え?そうなのか?」
『え゙、そこ!!?』
デリカシーの欠片も無い。昔から知っていたが…。
これにはバルフレアもガクッ、ときた。隣ではフランがくすっ、と笑いをかみ殺している。
『バルフレア!!こいつなんとかしてっ!』
「あー、そのうちな」
と、言うバルフレアの背中からは、はっきりと“めんどくさい”オーラが感じられた。
ナルビナからの逃避行は意外にも賑やかだった。(というか煩かった。バルフレア譚)
…まぁほとんどはヴァンと■■が原因だったが…。その度に、パンネロに代わってバッシュが仲裁に入る、という繰り返し。
とにかく耳を塞ぎたくなるほど煩かったのに、今では恐ろしいほどに静まり返っている。風の音がビュービューとよく聞こえる。
…それもそのはず。
煩かった原因の1人が…、
『─…ぐー……』
「…。」
…寝てしまったからだ。しかもバッシュの背中で。(…)
「こんな時に寝られるとはな。たいした根性の持ち主だよ」
「疲れているのよ。彼女、ずっとがんばっていたから」
そんな会話が成されていることも知らず、本人ぐっすり夢の中。
そこまで気を許したのだろうか、バッシュに。
「■■が眠ってる所なんて久しぶりに見たな」
とヴァンがそんなことをポツリと零す。
それにバッシュが聞き返した。
「君達は一緒に暮らしているのか?」
バッシュからの問いにヴァンはぎこちなくも答えた。
「あ、あぁ。…前は、な。」
「“前は”?…今は違うのか」
「■■のやつ、ここ半年、家に帰って来てないんだ。」
ダウンタウンの家に、と一言付け足し、チラリと彼女を見た。
安心しきった寝顔は本当に久しぶりだ。前はパンネロと一緒によく見てたのに。
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