ACT.03
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バッシュだ。
■■の頭を抱え込むように、抱きしめその場から飛び退いた。
見事な反射神経は現役を思わせる。
『…ご、ごめんなさいっ、私…、』
「戦えないのなら下がっていなさい!」
『──…Σ!!…』
一喝された。
こんな時に限って私は役立たず…。
■■を背にし将軍はすぐにまたミミッククイーンへと立ち向かう。
その後ろ姿を眺めるだけの自分…。
将軍の近くではヴァンも勇敢に戦い、そんなヴァンと将軍をバルフレアとフランが援護していた。
みんな戦ってる…。戦ってるのに…、…私だけ?
ここで…、こんな隅っこで見てろって…?
─…そんなこと…、…
『─いいわけあるかぁ!!!』
…グサッ!!、と抜いた刀の剣先を己の足に深く突き刺した。
『ぐっ…、…っ…!!』
少々強引なやり方だがこれが一番効くと思った。
痛みが広がり、それが恐怖と膝の震えを打ち消した。
戦うんだ…っ、
私も一緒に戦うっ!!
──ザンッ!!
「「「─!!」」」
突然、ミミッククイーンの足に刀が突き刺さった。
驚き、先に視線を向けると、そこには不適に笑う■■がいた。刀は■■が投げつけたようだ。
「■■っ!!」、とみんなが叫ぶ。
■■は走り出し、刺さった刀を抜くと、そのままミミッククイーンの足を駆け上り、脳天に勢いよく突き立てた。ミミッククイーンは悲鳴を上げ、暴れ出す。
『ぅわっ!』
バランスを崩し、振り落とされるも、空中で体制を整え、スタッ、と見事着地。
トドメを刺そうとした瞬間…
─ゴゴゴゴ…!!
イヤな音が響いた。地下道の天井に亀裂が走り、パラパラと何かが落ちてくる…。ヤバい…。
「マズいな…。全員走れ!!崩れるぞ!!」
バルフレアが叫ぶ。言ったそばから、瓦礫の塊が次々に■■達を襲った。冗談抜きなやばさにこれまでにないくらい全力疾走した。
かすかに見えてきた光を目指して、ひたすら走る。ミミッククイーンなんてもう知らん。
崩れゆく地下道を滑り込むように出た。暗かった視界に一気に太陽の光が差し込み、そのあまりの眩しさに一瞬目が眩んだ。
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