ACT.03
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
道端に倒れた兵士から武器防具を拝借している将軍の姿を見つける。
兵士の剣を手に馴染むよう何度か握りしめ、感覚を確かめるように二、三度剣を振る。
そんな将軍を■■は…、
(…なんか…カッコいい…、)
と、眺めていたり…。
様になるその姿につい見惚れ…、いやいや、見惚れてる場合ではないぞ。
ハッと我に返る。
「さすが将軍閣下」
「裏切り者だ」
バルフレアの茶化したセリフにヴァンがすかさず上書きする。
「どうだかな。この目で見たわけじゃない」
案外バッシュの味方なのか。…ただ興味がないだけなのか。庇いこそしないものの、犯人だ、とも言わない。
思ってたよりも大人のようだ。…いくつだろう。
…などという疑問が■■の中に生まれたのだった。
「──兄さんが見た」
『──…!!』
冷めた声でヴァンの口から出た言葉は将軍を驚かせた。…それと同時に、ヴァンの面影があの少年を思い出さす。
「─レックスか…。“2つ下の弟がいる”、と言っていたが…。…そうか、君なのか。彼はあれから──」
「─死んだ。」
感情のこもっていない言葉ほど、悲しいものはない。
ヴァンがあまりにも無表情で簡単に“死んだ”、などと言うものだから私は思わず会話を交わす2人から目を逸らした。
─悲しくて、苦しくて…。
たまらず、胸元をギュッと握り締めた。
心臓がズキズキする…。
心が痛い。
ヴァンの言葉に将軍は「残念だ…」、と静かに呟く。
「お前がやったんだろっ!?」
今にも飛びかからんとする勢いのヴァンにバッシュは冷静に返した。
「君に真実を伝えるのが私の務めだな、」…と。
そして、バッシュはあの日の出来事を脳裏に描く様に思い起こし語り始めた。
─全ては“あの日”から…。
.