ACT.25
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「バルフレアが言っていた時間にはまだ余裕があるな。」
どこかほかに行きたい場所はあるか?と武器屋を後にしたアルフィナにバッシュが尋ねた。
んー、と言いながら辺りを見渡す。
するとあっ、ひらめいたのか期待を込めて言ったのが…、
『海!』
「海?」
復唱するバッシュに嬉しそうに何度も頷いた。
そういえば彼女もヴァン達と同じで海の経験はなかったのだったか、と思い出す。
『私海が見たいです!いいですか!?』
「あぁ、たしか船乗りの広場からよく見えたと思うが…」
『行きましょう!』
「おっと、」
今度はアルフィナがバッシュの手をつなぎ引っ張っていく。ぐん、と勢いよく手を引くので少し驚いたが、これもまた彼女のかわいい所だなと思い、ふと自分が重症なことに気づかされる。
「(俺もなかなか重症だな…)」
『小父様?』
「どうした?」
『いえ。うつむいてらしたから具合でも悪いのかと…』
違う意味で悪いかもしれない。
そう頭の中で浮かんだ。
そうかもしれない、と珍しくつぶやいたバッシュにアルフィナは慌てて、どこか座りましょうっ、急いでベンチを広場で探した。
『座ってくださいっ』
「あぁ、ありがとう。」
『私なにか飲み物持ってきますね!』
ここにいてください!と言い、バッシュを座らせ自分は飲み物の確保に行こうとしたが、それをバッシュに手を掴まれ阻止された。
『小父様?』
「大丈夫だ。だから…隣にいてくれないか?」
『…本当に?』
「あぁ。」
『……。』
まっすぐに見つめられれば大人しくなるしかなく。
バッシュの願い通り、すとんと隣へ腰かけた。
『私が無理に手を引いたりしたせいですよね?』
初めての海についはしゃいでしまった、と反省するがそうじゃないとバッシュは慰める。
「君のせいではないんだ。気にしないでくれ。」
落ち込む彼女の頭を優しく撫でる。
不安そうな顔をしていたが、やがて安心したのか小さく微笑んだのだった。
『ガブラスに…』
「ん?」
『彼に、なにも言わずに帝都を出てきてしまいました…。』
ずっと気になっていた。
なんだかんだでずっと私を守ってくれていたから。
ガブラスという名にバッシュがぴくっ、と反応を見せた。
「やつがブルオミシェイスから君をさらっていったと聞いた。…なにか嫌なことはされなかったか?」
アルフィナは首を横に振る。
『なにもなかったですよ?…失礼な人ではあったけど。』
その言葉にバッシュは小さく笑う。
『私が逃げ出さないための見張りだ、なんて言ってたけどなんだかんだで守ってれていたんだと思います…。ラーサーの命令だったんだろうけど。ラーサーの言葉には信っじられないくらい素直なんです彼。』
「そうか。それを聞いて安心したよ。ひどいことをされていないか心配だったんだ。」
『大丈夫です。いたって健康的に過ごしていました。それはもう退屈なくらい。…ただ、体は随分なまってしまったかもしれません。』
帝都ではひたすら本を読むか、紅茶を飲むか、昼寝するか、ガブラスに話相手になってもらうか…、剣の一文字も見ることのない生活だった。
ちょっと太ったかも、と顔周りを撫でて気にする様子の彼女。
そんなことを気にするような体型ではないのでは?と、バッシュは思っていたが余計なことは言わないでおこうと決めたのだった。
『手が空いたら相手してくださいね小父様っ』
「私でよければ。」
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