ACT.25
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初めて訪れた街にアルフィナの目は輝いていた。
それをバッシュが横目に小さく笑う。
『ラバナスタとは違う雰囲気でなんだか新鮮ですね。』
「そうだな。活気のある街だ。」
『小父様も初めて?』
そうだ。とバッシュは頷いて答える。2人で並んで武器屋を探した。
途中、急ぎ足で走り去る人々とすれ違うのにアルフィナが悪戦苦闘しながら街を歩く様子に心配になったバッシュが彼女の手を手繰り寄せた。
『小父様?』
「逸れないようにな?」
『…はいっ。』
人込みに埋もれそうな彼女の手を引いた。
このささやかな幸せをかみしめる。
ごつごつしたバッシュの手に包まれアルフィナは嬉しそうに笑うのだった。
「ここだな。」
『あ、はい…。』
繋がれた手は店に入る直前で離されてしまい、すこし残念に思う。
仕方ない、と自分に言い聞かせバッシュに続いて店に入った。
「いらっしゃい。」
「武器が欲しい。」
「あんたのかい?」
「いや、私ではなく彼女のだ。」
「……、」
『…なにか?』
港町に相応しい、いかつい感じの店主にじっと見つめられる。
てっきり武器が欲しいのは一緒に入ってきた、こちらの体格の良い男の方だとばかり思っていたのだろう。
店主に見つめられ、振り返るアルフィナの姿は“ちょっとそこ行く街のお嬢さん”で。
店主の言いたいこともわからなくもないバッシュは苦笑いしながらも、見せてくれと頼んだ。
『なるべく細身で軽いのがいい。』
「片手剣で構わないか?」
『はい。なるべく負担のかからないようにしたいので。』
意外だった。てっきりバッシュはまたディフェンダーのようなごつい剣を欲しがるとばかり思っていたので。
「今うちにあるのはこのルーンブレイドか、デスブリンガーだな。デスブリンガーの方が重量がある分攻撃力もすこし高めだ。」
『ふーん…、』
アルフィナは手に取って確かめる。
どちらも手に持ち、2,3回振ると持っていたルーンブレイドを店主に見せた。
『こっちにするわ。』
「決まったのかい?」
『はい。』
剣をぎゅっと抱きしめ嬉しそうな顔をバッシュに向けた。
店主も最初は驚いた様子だったが、アルフィナのベテランの雰囲気を察したのか、すこしまけてくれた。
「あとはその恰好だな。」
『なんでもいいんですけど。』
「…ちょいまち。前の客が置いてったのがある。それで良ければ持ってきな。」
『―?』
店主に促され、店の奥へ案内される。
渡された装備品に着替えるアルフィナ。
着替えが終わりバッシュの前へ姿を見せると彼は固まってしまった。
『着方…これで合ってます?』
「……。」
『小父様?』
なにもいわないバッシュ。
思わず首をかしげた。
店主のご厚意で譲ってくれた装備は以前アルフィナが着ていたものすこし似ているが、全体的なカラーがベージュに紺色を合わせた襟のある服装だ。
小手とブーツはおまけでくれた。
あまり期待はしてなかったが、意外といい感じでちょっと得した気分である。
「よく…似合ってる。」
『―!、よかったっ。』
バッシュがなにも言わないのでちょっと心配になった。
ようやく開いた口でほめてくれたので、一安心だ。
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