ACT.25
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「ギルヴェガン…。」
「…ヴィエラの古謡にうたわれてるわ。」
躊躇するアーシェにむかってフランが意味ありげにうたう。
「―遥けき時の彼方にて 猛るミストに守られて まどろむ聖地 ギルヴェガン 至りし道を誰ぞ知る…。」
「……。」
「…ヤクト・ディフォールだ。ゴルモア大森林のさらに奥、幻妖の森にミストの嵐が荒れ狂う一角がある。」
「じゃそこだっ。行ってみよう。」
「うんっ。」
レダスの助言に行く気まんまんのヴァンがパンネロの手を引いて部屋を出ようとしたときだった――…。
『――もうみんな出発しちゃった!?私また置いてかれたのかな!?』
「――まだいるよ。レダス様と話しているっ」
『本当!?それってどこ!』
「あー!違う違う!そっちじゃないって!」
――?
廊下が随分騒がしい。
ヴァンが開けようとしたとき、バン!と勢いよく開いたドアに派手に頭を打った。
思わずうずくまる。
たんこぶが出来たんじゃないかと思った。
パンネロが横で心配してる。
そして思い切りドアを開けた本人は…、
『あー!間違えた!ごめんなさーい!』
一番近くにいたヴァンが視界に入らず、なぜかレダスを見た瞬間、自分が間違えて関係ない部屋に入ってしまったと勘違いし、回れ右をして出ていこうとする。
アーシェが咄嗟にアルフィナ!と呼んだ。
その聞き覚えのある声にはっと部屋を振り返ると…。
『あ、あれ…、みんなここにいたんだ。よかったー。』
相変わらず騒がしいやつだとバルフレアは笑う。
「いってー。」
『?、ヴァンそんなところでなにしてるの?』
「お前が思いっきりドアを開けるから頭をぶつけたんだよ」
『そんなとこに突っ立ってるヴァンがいけないんでしょー?』
人のせいにしないでよねーという彼女にヴァンは久々にイラっとしたのだった。
パンネロは苦笑いするしかなかった。
『それよりよかった。起きたら誰もいなくて私また置いてかれたのだとばかり…』
「アル…。元気そうでよかったわ。体は平気?」
『えぇ、すっかり元気になったよ。』
「アル…?」
『……、あ、あれ?』
みんなの顔をみて、声を聴いて。
気が緩んだのか、喉の奥からなにかが込みあがってくるような感覚がした。
それは“涙”となってアルフィナの両目から零れ落ちる。
『も、もうみんなに会えない…かと…っ、思ってっ』
「もう大丈夫よ…。1人にしてごめんなさい。」
『…アーシェ…?』
涙が止まらない彼女を優しく抱きしめた。
伝わる温もりにさらに涙が溢れてくる。
その様子をバッシュ達は穏やかな表情で見守っていた。
『ありがとうアーシェ…。』
「無事でよかったわ。」
「アル!」
『パンネロっ』
と、今度は入れ替わりでパンネロを抱きしめた。懐かしい彼女の香りに胸がジンと温かくなる。横でおでこをさすっていていたヴァンが少し羨ましそうにしてるのを見て、私は笑いながらヴァンともハグをした。たぶん羨ましそうに見ていた相手は私じゃないのはわかってるけど。
『ヴァン汗くさいっ。お風呂入った?』
「は、入ってるよっ」
『ふふっ、さっきはごめんねっ』
「おう。」
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