ACT.24
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「知り合いか?」
とヴァン。
「…古い馴染みさ。ジュールてケチな情報屋だ。」
「そのケチな情報屋が役に立つ時もあるんだよねぇこれが。」
いかにもあやしい人ではあったが、今のヴァン達にはほかに頼れる者もいない。しかたなくジュールの情報とやらを金銭で教えてもらうことにした。
“上”の区画に行く方法を。
「まいどあり。…あ、そうそう。一つ面白い情報を教えてあげるよ。ちなみにこれはタダだから、というか帝都市民はすでにほぼ知っているけどね。」
「なんだ。早く言え。」
もったいぶらすジュールにそろそろバルフレアの堪忍袋の緒が切れそうだ。
「なんとあのヴェイン様がご結婚なさるそうだ。まだ時期は全く未定ではあるけどね。」
「それがどうした、」
「まだ話の先があるんだって。なんとそのお相手があの有名なダルマスカ王家を支えた騎士一族ヴェスパニア家のご令嬢だそうだ。」
――!!
これには一同ジュールに目を向ける。
一番に食いついたのがヴァンだ。
「なんだって!アルのやつ、何考えてっ」
「本人の意志かどうかはまだわからないわ。」
「そうよヴァン。アルだって少なくともあの人のこと嫌ってたし、」
とアーシェとパンネロが抑える。
「けどよだったら断ればいいじゃん!」
「そう簡単にいけたら俺たちもこんなとこに居ねぇよ。」
「そうだな。ともかく直接会って確かめるまでだ。」
後ろでジュールがお気をつけて、というのを聞きながらヴァン達は“上”の区画を目指した。
*
一足先にドラクロアへ来ていたアルフィナ。
ヴァン達がこの帝都に来ているとはつゆ知らず。
まだドクター・シドには会えていない。
妙な機械が目の前を行ったり来たり。
研究員たちがアルフィナの検査を行っていた。
「終わりました。検査は以上です。」
『ありがとう。』
「特に異常は見られませんでした。以前と変わらない状態といってもいいでしょう。ただ…、」
『ただ?』
研究員が言いずらそう口ごもってしまう。
「…ただ、その左腕はもう以前のような筋力は戻らない可能性があります。日常生活においてはなんの支障もないかと思いますが…、」
『そう…、』
包帯の取れた左腕をみて、手を握ったり放したり。
それだけでは異常があるようには思えないのだが。魔人ベアリスを召喚しただけで左腕がこの様だ。魔人を召喚するということはそれだけの対価が必要だということだろうか。
せっかくアーシェから譲渡された力を使いこなすことが出来ないとは申し訳なく思う。
検査も終わり、さてどうしようかと思っていると廊下が騒がしくなり時折悲鳴のようなものまで聞こえてくるではないか。
『なに!?どうしたのっ』
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