ACT.24
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ドクター・シドと面会を果たすため、アルフィナはガブラスに連れられて皇宮にあるエアポートに来ていた。
これからまたドラクロア研究所に向かうところである。“また”といっても最初に来たときは死にかけていたので本人まったく記憶にないのだが。
エアポートでは帝都で移動時によく利用するタクシーという乗り物が待機していた。
『それじゃ行ってくるね。』
「気を付けていけ。」
『ありがとう。』
たったそれだけの会話にアルフィナはなんだか名残惜しく思う。
この先は1人だ。彼はいない。ガブラスも失礼なやつではあるが傍にいてくれるだけで頼もしく思える人なのだ。
「不安か。」
『…少しね。』
「嫌ならすぐに戻ってこい。」
『ふふっ、わかった。そうする。』
ガブラスのささやかな思いやりが嬉しい。
すこし緊張がほぐれたように思う。
『ガブラスって…、』
「なんだ。」
『…、バッシュ小父様のこと抜きにしたら普通に良い人よね。時々失礼だけど。』
「…!、っさっさと行け。」
どうやら今の発言は癪にさわったようだ。
怒っているようだが、アルフィナは怖くもなんとも思わなかった。むしろくすくす笑いながら行ってくる、といってタクシーに乗り込んでいったのだった。
時同じく…、
ヴァン達もようやく帝都に到着した。
といってもまだ旧市街という帝都の最下層の場所なのだが。
暗い地下を潜ってようやく日の当たる場所へ出られたので思わず身体も伸ばしたくなる。
「帝都っていうわりにはさ…、貧乏くさいんだな。」
とヴァン。
「これも帝都の現実さ。ここら旧市街市民権がなくて都市部に住めない“外民”のたまり場でな。」
“上”から転げ落ちてきたやつと、どうにか這い上がりたい奴の街だ、とバルフレアがいう。
帝都というだけあってもっと華やかなのをイメージしていたが、これではラバナスタのダウンタウンとたいして変わらない気がする。街の雰囲気が妙に懐かしかった。
「“上”ってのはもっと綺麗なのか?」
「あぁ。…別の意味で汚いがな。――行くぞ。ドラクロアは“上”の区画だ。」
「いやいや、なんともお懐かしい方がいらっしゃるじゃないの。まさかまたお目にかかれるとはねぇ。」
「誰だ?」
すこし離れた場所から声をかけてきた人物をみてバルフレアはあからさまにいやそうな顔をする。
「…チッ。面倒なやつに見つかっちまった。」
バルフレアとはまったく違うすこし小汚い恰好でひげをはやした男がバルフレアの方へやってくる。
「そう渋い顔しなさんな旦那。せっかくの男前が台無しよ。」
とぼけたように笑う、つかみどころのない男だ。
.