ACT.02
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「っ!!ふざけんなっ!!」
叫ぶなり、ヴァンは牢へと飛びかかった。衝撃で牢がぐらぐら揺れる。
これには■■だけでなく、バルフレアとフランも少なからず驚かされたようだ。
若干焦った表情が顔に出る。…が、それもそのはず。こうも煩ければ、先程のジャッジ達も戻って来るはずだ。
『ヴァン…!』
「なにがダルマスカの為だっ。全部お前だろ!!?わかってんのかよっ」
「やめろ!戻ってくるだろうが!」
宥めようとしてもヴァンは怒りは静まらない。
「いっぱい死んだんだぞっお前のせいで!俺の──!!お前が殺したんだ!」
長い時間、降り積もった怒りを目一杯バッシュに向けて叫ぶ。そんなことをしても何も変わらないことは分かっている。…けれど叫ばずにはいられなかった。悲しくて、悔しくて…、…虚しくて…。
しかし感傷に浸る間もなく、帝国兵であろう足音がすぐそこまで聞こえてきたのだ。
このままではいけない、と思ったフランは一言、「落とすわ、」、と告げると、牢を繋ぎ止めていたレバーを惜しみもなく蹴り壊した。
「空は遠いな、」
『わっ、』
反応が遅れがちだった■■の腕をぐいっ、と引っ張れば、落ち行く牢に飛び乗るバルフレア。…おもっいきり叫びたい。せめてカウントダウンは欲しかった。
こうして、■■一行はナルビナ城塞から前代未聞、姿を消したのだった…──。