ACT.18
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『それで猊下…。私にお話があるのでは?』
「ふむ、…。懐かしい気配を感じたのでな…、確かめたかったのだ。そなた…ウィリアムと同じ気配を感じる…、」
『ご先祖さまと?』
「それってもしかして先祖返りというものではないでしょうか?…、」
『先祖返り?』
「一族の長い歴史ので稀に起きるそうです。突出した能力を持って生まれた人のことそういいます。」
『へぇ~、先祖返りかぁ。』
アルフィナの高い戦闘力や、使いこなせてはいないが有り余る魔力も含め、先祖返り故なのかも知れないとラーサーは言う。
『ねぇ、今思ったんだけどさ…』
「なんでしょう?」
『もし…。もしもよ?私が帝都に行ってヴェインに会うことが出来れば方法はともかく…戦争を止められたり…とかってしないよね?』
「それは…。」
おそらく無理だろう、とラーサーの顔が言っていた。
「ウィリアムは帝都では去った人間。…お主が行ったところで戦争の駒に使われるのが落ちであろう…。」
『やっぱり無理か…。』
「アルフィナさん…」
『ちょっと思っただけ!他の方法をみんなで考えるよ!』
「…はいっ」
きっと見つかるはず。
いや見つけてみせる!大戦を防ぐ方法をみんなで。
『もう戻ります猊下。』
「最後にひとつお主に忠告しておこう…、」
『…?』
もう戻らなければバッシュを待たせているのを忘れていた。
宿屋に戻ると告げると、再度引き止められる。
「お主のその体…、あまり長くは持たぬことを忘れるな。」
『…!?』
「?、どういうことですか?」
ラーサーは首を傾げる。彼女の方をみるとアルフィナの顔を強ばった様子が見れた。
何かを堪えるように胸元を握りしめている。
『どうすれば…、』
「残念ながら私には分からぬ…。だが、お主がそうなった原因の根源に向かえばあるいは…、」
『つまり帝都に…?』
「……。」
それ以上アナスタシス猊下が語ることはなかった。
ラーサーにも宿屋に戻ると伝え、おやすみといってそこで別れた。
.