ACT.18
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「あのギースがそんなことを…!?」
『うん…。私も驚いたよ…。』
衝撃の真実に再び絶句するラーサー。
言葉を失い、そしてまたも沈黙。
「アルフィナさんがソリドール家の遠い血縁関係だとしたら…、兄はもしかしてその血縁関係を再び1つにしようとしているのでは?」
『…というと?』
「…結婚…とか、」
『……。はい?』
数秒息が止まった。
いや息の仕方を忘れたと言ってもいい。
なのに信じられないほどの悲鳴が神殿内で響き渡る。
『私が、け、け、結婚!?しかもあのヴェインとー!?』
「憶測です!ただの憶測!」
しーっと人差し指で静かにとジェスチャーしながらもアルフィナを落ち着かせようと必死なラーサー。
まさかの悲鳴に迂闊なことを言ってしまったと反省するラーサー。
やはりそなたがヴェスパニア家の者か…。
『え…?』
「…どうしました?」
ふいにアナスタシス猊下の方を振り向いたアルフィナ。
さっきの夢の中と同じように直接頭の中へ話しかけてきたみたいだ。
だがその声はラーサーには届いていないようだった。
『大僧正の声が聞こえたの。』
「ではお話が聞けますね。」
2人はヴェインの話を一旦置いておき、アナスタシス猊下の話を聞くため彼の側に寄った。
『アルフィナ・エル・ヴェスパニアと申します猊下。』
「ウィリアムの子孫か…。」
『ウィリアムはヴェスパニア家の始祖です。ご存知で…?』
「いかにも。かの者にダルマスカへ赴くよう促したのはこの私だ…。」
『あなたが…!?』
「ではその方はクーデターのあと、このブルオミシェイスに来てのちにダルマスカへ渡ったと?」
「さよう…。己の行先に迷っておったのでな…。」
遥か昔を懐かしむような猊下の声が伝わってくる。
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