ACT.18
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『あれ?ラーサー?』
「アルフィナさん?どうしてここに。」
まさかの先客がいた。ラーサーだ。
先程会った時より声に元気はないが、落ち着きは取り戻したように見える。
ラーサーとアルシドは神殿内の空き部屋を借りて休んでいた。
『よくわからないんだけど、たぶんアナスタシス猊下に呼ばれたんだと思う。』
だから来た。とアルフィナは言う。
「そうでしたか…。ですが大僧正はご覧のとおりで…。」
僕が呼びかけてもぜんぜん起きてくれないんです、とラーサーは小さく笑った。人を呼んでおいて起きないってか。
『仕方ない。しばらく様子をみよう。』
「なにか話したいことがあったのでしょうか?」
『んーなんだろうねー。』
そして沈黙。
『あ、そういえば…』
「どうしました?」
もしまたラーサーに会うことがあれば聞いてみようと思っていたことがあったのをアルフィナは思い出した。
『前にリヴァイアサンでラーサーがヴェインのこと教えてくれたでしょう?』
「兄のことですか?…あなたを探しているという?」
『そう、それ。』
「それがなにか?」
『いや、その理由ってラーサーは知らないんだっけ?』
理由は分かりません、とたしか言われた気がする。
「はい。僕も兄から直接聞いたわけではなくて。」
『じゃあもし見つかったらその後どうするとかも?』
「そうですね。…検討もつかないです。」
すいません。とラーサーは小声で謝る。
『気を悪くしないで。もし知ってたらと思っただけだから。』
「アルフィナさんはなにかわかったのですか?」
『うん…、実はね、』
この際だから話してしまおうと思った。
仲間にはまだ話す勇気がないけど、ラーサーになら…。
なぜかそんな気になり、リヴァイアサンでのギースの言葉をありのまま話す。
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