ACT.18
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「では殿下。すこし出てきます。」
「えぇ、気をつけて。」
「どうか先にお休みください。」
バッシュのその言葉にアーシェはわかった、と頷き2人を見送った。
明かりの少ない神殿までの夜道。
道の端に数少なく焚かれた松明の明かりを頼りに神殿へと向かった。
「具合はどうだ?」
『まだすこし体が重いですね。熱のせいだけじゃない気がします。』
「やはりか…。今日はずいぶん素直だな。」
『ふふっ。小父様に私の嘘は通じないとわかりましたから。』
その表情は明るく。
ラバナスタで以前、自分にくらい本当のことを話して欲しいと言ったこと覚えてくれていたようだ。
バッシュはそれがとても嬉しかった。
「そうか。…そうだったな。だが君は隠すのが上手いからな。私も見抜くのは一苦労だ。」
『えぇー、そうですか?』
道中他愛もない話をしながら歩いた。
久しぶりの感覚に気が休まる。
ここのとこずっと戦闘や野営などが続いた為だろう。
ラバナスタを出てオズモーネ平原からガリフの里を目指し成り行きでここブルオミシェイスまでやってきたのだ。
人がいる場所に滞在するのはずいぶん久しぶりだと思う。
そうして神殿前まで来ると、約束通りバッシュはここで待つと言ってその場から動かなくなった。
別に大した話じゃなさそうだし、中に入ればいいのにと思うも彼はてこでもそこから動こうとしなかった。
じゃあ行ってきます、と言って後ろ髪を引かれる思いでバッシュをその場に残し、再び神殿奥へと入る。
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