ACT.18
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おぬしと話が、したい……
『(…誰…?)』
神殿へ来てくれるかの……。
『(まさかアナスタシス猊下…?)』
ゆっくりと瞼が開く。
先程のアナスタシス猊下の声が鮮明に頭の中で繰り返す。
どうやら夢などではなさそうだ。
『夢の中を渡ってきたってこと…?』
まぁ寝ながら会話してたし。ありえるか。
あの初対面がなければただの夢か、で終わってただろうが。
隣のベッドを見たがアーシェ達はまだ部屋に来てはなかった。
となるとアルフィナが寝ると宣言してからまだそんなに時間が経っていない様子。
仕方ない、とだるい体を起こし部屋を出た。
ロビーと言えるほど広くはないが暖炉の前にあるソファ席にはまだみんながくつろいでいて、各々自由な時間を過ごしていた。
すると寝たはずの部屋から出てきたアルフィナにみんなが驚く。
「寝たんじゃなかったのかよ。」
「起きて平気なの?」
『うん。…寝てたんだけど…、』
「どうした?」
立ち上がりバッシュがたずねる。
『アナスタシス猊下に呼ばれて…』
「どういうこと?」
と、フラン。
『んーなんて言えばいいのかなー。夢の中で呼ばれた…?』
「夢の中ねぇ、あのじいさんならありえるな。」
『でしょう?初対面で寝ながら会話した人だもんね。』
上手く言葉に出来たかは不明だか言いたいことは伝わってくれたし、バルフレアも納得といった様子を見せる。
『ちょっと神殿へ行ってくるね。長話になりそうなら早めに切り上げてくるから。明日もあるんだし、』
「…そうね。」
と、アーシェ。
実はそのことで話があると今は言える状況ではなかったため、アーシェは咄嗟にそう答えるしかなかった。
「私も一緒に行こう。」
『小父様…。』
「なに、中へは入らん。君と猊下の話が終わるまで外で待っていよう。」
『寒いですよ?』
「心配はいらない。むしろ病人の君を1人で出歩かせるほうがよっぽど心配だ」
『はは…っ』
おっしゃるとおりで。
自分は今、紛うことなき病人なのだ。
ほんとなら今すぐにでもベッドに入って横になりたい。
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