ACT.17
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面会を終えて、神殿を出て宿屋へと向かう。辺りはいつの間にか日が暮れようとしていた。宿屋に入り、部屋数が無いため男女一部屋ずつ取る。宿屋への道すがら明日の予定を軽く話し合ったのだが、早朝からパラミナ大峡谷を超えた先のミリアム遺跡を目指すことになった。
…ただ心配事がひとつ。
『大丈夫。明日には元気になるから!』
「無理はしないで。」
と心配そうにアーシェが言う。
ただの風邪ならばいいのだが。
アルフィナの体調が思わしくないのだ。
約束通り早めに休むと言い、先に部屋に戻る彼女の後ろ姿を食事を終えたメンバーが心配そうに見ていた。
「大丈夫かなアル。」
「心配だね。」
ヴァンとパンネロが呟く。
みながが共感する。するとバッシュからとんでもない言葉が出た。
「殿下。…明日のミリアム遺跡行き、アルフィナを残して行かれてはどうでしょう。」
「え…っ」
「本気か将軍。」
考えてもみなかった事だ。
アルフィナを置いていく。
それは戦力が大幅に減ることになる。
しかしミリアム遺跡までは1日あれば行って帰ってこられる距離だとか。長旅にならないのならアルフィナ抜きでもなんとかなるのでは、とバッシュは考えたのだ。
「そうね…。彼女に頼りすぎているのかも。」
「いいのかよ。勝手に決めて。」とヴァン。
「もちろん彼女にもきちんと説得するわ。」
アルフィナの性格上、素直に頷くとも思えないが。
しっかりと休んで欲しいというのがみんなの本心でもある。
とにかく明日になったらアルフィナに話してみようと一行の考えがまとまった。
そんな話し合いがされているとも露知らず、ぐっすり眠るアルフィナ。
しかしこの判断がアルフィナと一行の長い別れとなることなるなど誰も想像していなかった…。
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