ACT.17
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「うわっ」
「ヴァン!?」
前回のドラゴン、ティアマットとは違いとにかく状態異常をひたすらかけてくるエルダードラゴン。
気づけばヴァンが混乱にかかっていて無闇矢鱈と剣を振り回していた。パンネロがすかさずエスナで治す。
その繰り返しにカチンときたのか、エルダードラゴンは一度に大量の状態異常を起こす技、シオウルスポールというのを放ったのだ。
「殿下!」
「…!」
まずい!
技を放った先はアーシェ。バッシュが助けに入ろうとしたが距離が遠く、気づけば咄嗟に身体が動いていた。
「アル!」
『くっ、…ごめんっ。気をつけてっ』
アーシェが叫ぶ。
なにに対しての気をつけて、だったのかアーシェはすぐには分からなかった。…が、その意味が彼女の異変から感じ取れた。
「まずいぞ。フラン!」
「えぇ」
バルフレアのセリフにフランはいち早く気づき、すぐさま詠唱を始める。
「混乱が先だ!気をつけろ将軍!」
「危ないバッシュ!」
アーシェのもとへと向かっていたバッシュに状態異常に全てかかったアルフィナが襲いかかる。
キィッン!とアルフィナの一撃を咄嗟に受け止めたバッシュ。
その一撃の重さに頼もしいやら、恐ろしいやら。
「くっ…、しっかりしろアルフィナ!」
「将軍そのままそいつを抑えてろ!」
『…あ、あれ?』
フランのエスナがギリギリ間に合ったようで。正気を取り戻した彼女はごめんなさい!と勢いよく謝るもドラゴンを倒すのが先だと言われ、シオウルスポールをかけられたことへの憂さ晴らしかのようにアルフィナはエルダードラゴンへ猛攻撃をしかける。
『そう何度も同じ技にかかってたまるか!』
その後も何度かシオウルスポールを放ってきたエルダードラゴンだったが、その度に状態異常を回復させ、観念したのか、ついには尻尾をまいて森の奥へと逃げていったのだった。
『ふぅ。厄介な相手だったー』
「厄介なのはお前だ、アルフィナ。」
『ん?』
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