ACT.16
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
追いかけた先には…
『えぇー!?なんでドラゴン!?』
「でけぇ!」
駆け足からの急ブレーキにヴァンが背中にタックルをかましてくる。…前にもあったな。
ひらけた場所に出たかと思うと、奥からギラリと光る瞳。
明かりの下に出てくるとその正体はなんとそこそこ大きいドラゴンがいた。寝起きなのか機嫌が悪そうだ。
「ティアマットね。リフレクがかかっているわ。」
『フランもっと早く言ってー!』
いやきっとフランはいち早く言ってくれた方だと思う。
アルフィナがせっかち過ぎたのだろう。
自分に気をひかそうと最近覚えたサンダーを放ったのだ。
「うわっ」
「きゃあ」
『パンネロごめん!』
当然跳ね返ったサンダーはこちらに返ってくる。
運悪く被害を被ったのはバルフレアとパンネロ。
アルフィナがパンネロに謝ったのに対し、俺にはなしかよ!とつっこんでくる。
リフレクをかけているのならデスペルだ、と思い解除したがティアマットは再びリフレクをかけなおすので戦闘はその繰り返し。
そのすきに攻撃力の高いアルフィナとバッシュとヴァンでたたみかけると案外楽に倒すことが出来た。
ずしぃ…んとその巨体が倒れ、消えたその向こう側に探していた人物を見つけた。
「ミュリン!」
やはりフランの声に反応せず、足取りがおぼつかない。
ふらついた時に手に持っていた何が落ち、青い光を放つそれは地面に落ちると砕けてなくなった。
『(いまのはまさか…)』
フランが駆け寄るが、ミュリンの背後に人でもなく獣でもない得体の知れない何かが浮かび上がる。そこだけがミストの濃度が高くなっているようで、ミストに揺らめくそれはとても不気味だった。
思わずフランは足を止める。
その場にいた全員が息を呑んだ。
しかしそれはこちらを見つめ、一瞬のうちに消え、同時にミュリンは力なくその場に倒れこんだ。慌ててフランが駆け寄る。
「何だったんだ……今の──?」
『幻…の類じゃなかったね。彼女に取り憑いてた?なんだろう…』
アルフィナとヴァンの疑問に答えられる者はいなかった…。
.