ACT.16
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「ここの魔石、ルース魔石鉱のものと良く似ています。ドラクロアは新たな魔石鉱を探しているんでしょうね。解放軍が動けばビュエルバ産の上質な魔石を輸入できなくなりますから。」
ラーサーのその言葉に改めてヘネ魔石鉱の内部をじっくりと見た。
ルース魔石鉱より内部が広かった為、気づかなかったが壁や地面が微かに光を放っているのがわかる。
再び歩き出すとまた1人帝国兵が倒れているのが見える。すでに事切れているようだった。思わずため息が出る。
その時、フランは何かを感じたのか急に当たりを見渡した。
「あの子なの?でもこのミストは……、」
『フラン?』
微かなミストの気配。今のはさすがのアルフィナでも感じ取れなかった。だがそれとは別のミストの乱れを感じていた。フランがいつも言う“大物”とやらの気配だ。
「ミュリン!!」
突然フランが叫んだ。
フランが叫んだ方向に視線を移すと、そこにはボブぐらいの髪の長さのヴィエラがいた。
しかしなにか様子がおかしい。
フランの声に気づかないはずがないのに。
「ヒュムのにおい、力のにおい───」
足元がおぼつかず、フラフラと今にも倒れそうだ。
アーシェがフランにどうしたの?と尋ねるが、
「寄るな!力に飢えたヒュムが!」
ミュリンは物凄い形相でアーシェを罵った。
思い当たる節があるからか、はたまた突然のミュリンからの言葉にアーシェは言葉を失う。
そのすきにミュリンはまるでなにかに操られるようにさらに奥へと走り去って行った。
『なにか様子が変だったね…。』
「追いかけよう!」
ヴァンの一声に一行はミュリンの後を追いかけた。
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