ACT.16
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ラーサーの異変に気付いたヴァンとパンネロが声をかける。
アルフィナもラーサーと同じ方を向くと、そこには帝国兵が倒れていた。
『これは…、』
「一体、何があったのでしょうか。」
ラーサーの表情が曇る。
帝国兵が倒れている場所はヘネ魔石鉱の入り口だった。
かろうじて息があった帝国兵を手当てし、事情を聞くと魔石鉱の中で何者かに襲われ、命からがら逃げてきたのだという。
中で何か良くないことが起きているのだろう。中にいる仲間のことが心配だという彼を押し留め一行は顔を見合わせた。
「大丈夫です。行きましょう。」
ラーサーが小さく笑い、魔石鉱へと足を進めた。
勾配の急な坂を下った先、奥まった所に魔石鉱への入り口があった。
入り口に立った##NAME2##達がそこで見た光景に思わず息を飲んだ。
帝国兵が折り重なるように倒れていたのだ。
すでに事切れているのだろう、顔から血の気が失せ、さらに明らかに兵士ではない者たちも倒れていた。
『帝国兵…じゃないね、この服は…』
「ドラクロアの研究員です。……どうしてこんな所に──」
「どうせろくでもない研究さ。」
いつかの魔石鉱のときのように戸惑うラーサーに冷たく呟くバルフレア。
この先に何があるのか。不安を抱えながら慎重に進む。
*
「血ぃ吸われた!」
『やかましいっ』
魔石鉱に入ったとたんコウモリ軍団に襲われたアルフィナ達。
毎度のことコウモリのわざ、吸血をくらったヴァンが無駄に騒ぐのでアルフィナが黙れと一括する。
騒ぐヴァンにパンネロがケアルをかけてあげることで騒ぎを沈めた。
コウモリ集団の襲撃も一段落したところで、バルフレアは妙なボタンが並ぶ操作盤を見つけた。
その横を通りすぎ、道を塞ぐ大きなフェンスに向かうアルフィナは開かないか試しに動かしてみるも、全く開く気配がない。
なにか関係しているのだろうか…。
『ねぇバルフレアぁ、フェンス開かないよ~。』
「ちょっと待て。こういうのはちゃんと読むべきだ。」
ったくせっかちなヤツだなーとぼやくバルフレアを無視し、アルフィナはヴァン、パンネロ、ラーサーと楽しく談話していた。
「……。」
「どうしたの。」
むすんとした顔をしたため相棒のフランに不信がられたバルフレアだった。
.