ACT.16
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『ほ、ほんとに大丈夫ですか?私バッシュ小父様が待っててくれてたなんて全然気づかなくてつい…』
バッシュを心配するアルフィナ。
そのことにバッシュは少しくすぐったく思うも、“つい”で靴を投げる彼女のこともどうかと心の中で思うのだった。
「私は大丈夫だ。…だが“つい”で靴を投げる君もどうかと思うがなっ」
『うっ…、ごめんなさい。気をつけます。』
「いい加減その癖直せよな」
バッシュに笑われ、ヴァンに注意され、肩身が狭くなるアルフィナであった。
立ち上がり、アルフィナに手を差し伸べるバッシュ。行こう、と促され待ちくたびれているだろ仲間のもとへ行くヴァン達。
*
仲間と合流し、再びゴルモアの森を引き返して、ようやく見えた青空とまぶしい太陽に不思議と気持ちも安堵する。
『ん~気持ちいい~』
「そうだね」
青空に向かって腕を広げ深呼吸するアルフィナにパンネロも真似をする。
『で、そのヘレ魔石鉱ってどこにあるの?あっち?』
「“ヘネ”魔石鉱ですよアルフィナさん」
『あらやだ。』
ちゃんと聞いてたつもりなんだけどなぁ、と年下のラーサーに訂正されたにもかかわからず、機嫌良く少し音の外れた鼻歌を口ずさみながらアルフィナと一行はオズモーネ平原を南に進む。
いつもながらアルフィナがみんなの先頭を切ってモンスターと戦う。
ちょうどヴァイパーという蛇のようなモンスターを華麗に沈めたばかりだ。
「アルってよくモンスターに狙われるよな。なんでだ?」
「たしかに…」
『へ?』
疑問を口にしたヴァン。
それはパンネロも常々思っていたらしく、ふと本人を振り返るが特に気にした様子もなくさぁ、と首をかしげるだけ。
「以前に聞いたことがあるわ。モンスター達は遭遇したパーティの中で一番敵対心の強い者を狙うと。」とフラン。
『へぇ』
「だから常に先頭切って斬り込むアルがよく狙われるのだろうな」
「まぁその分俺やフランは狙われずにすむから大助かりだけどなっ」
そう言ってバルフレアは肩に銃を担いでみせる。
隣でフランもゆっくりと頷いていた。
「すごいですね、尊敬します」
子供特有のキラキラした瞳でラーサーはアルフィナを見つめた。
『あまり気にしたことないけど、多分私この戦闘スタイルが一番自分に合ってると思うわ。』
魔法は最近ブリザラなどのレベルのものは出来るようにはなってきたが、やはり性に合わないらしく、またバルフレアやフランのように銃や弓は好きではない。剣で戦うのが一番戦っていると実感するのだと熱心に語ったアルフィナは再び現れたモンスターへと斬り込んで行くのだった。
そんな他愛ない会話をしていると、笑っていたラーサーの視線が一点を見つめ強張った表情になる。
「どうしたんだ?」
「ラーサー様?」
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