ACT.15
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里の入り口まで戻った一行。
するとバルフレアがヴァンを振り返り言った。
「やるじゃないか。あんなのから情報を引き出すとはね」
珍しく誉めるバルフレアの声。
しかしヴァンには届かなかったようで、本人なにやら難しげな顔をして考えてこんでいる様子。
『ヒュムの穴ぐらって言ってたわね。』
どこだろう、と考えるアルフィナにラーサーが答えてくれた。
「バンクール地方のヘネ魔石鉱のことでしょう。オズモーネ平原の南です。あの一帯は我が国の植民地なんです──軍もいるでしょう。」
『気をつけないとね』
「それがどうした。行くぞヴァン。」
ラーサーの忠告を流し、いまだに難しい顔するヴァンにバルフレアが声をかける。
すると歩き出したバルフレアとフランをヴァンは呼び止めた。
「あのさ…、」
振り返る2人にヴァンは躊躇いがちに言う。
「さっき、ほら、ヨーテが言ってただろ?50年前がどうとか…て」
「それで?」
フランにはヴァンの言いたいことがわかったのだろうか。
先を促すその声がさっきアルフィナと話していたときとは、違い恐ろしく冷たいものだった。
「フランって何歳?」
その場が凍り付き、誰も声を出すことが出来ずに、ただ時間が流れた。
質問されたフランはその問いに答えることなく無言で立ち去り、続いてバルフレアが何を言うかと思えば、みたいたな態度で後を追う。
ため息をつきながらアーシェもヴァンを追い越して去り、その後をバッシュが続く。
ラーサーには「女性に失礼ですよ。」と年下なのに注意され、パンネロには「ほんと子供なんだから」と呆れられてしまう始末。
頭にチューリップを咲かせ、何かいけないことを聞いてしまったのだろうか?とよく意味が分かってなさげなヴァンをとどめにアルフィナが背中をどついた。
「いてっ」
『二度としないでよ、女性に歳聞くとか。』
「だって気になったし…」
『暗黙の了解ってもんがあるのよ。』
わかった!?と厳しく叱られたヴァン。
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