ACT.02
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『ところで、あと四人は?』
何故かこの場には■■とバルフレア以外いない。
知っていそうな彼に問う。
「アマリアは反乱軍だからな。俺達とは来ていない。フランは抜け道を探しにいった。ヴァンは…、さっき目を覚ましてフラフラとどっか行っちまった。」
『そうか…。やっぱりここは…』
「牢獄さ。見ての通り地下牢って所だな。■■も名前くらい訊いたことあるだろ。“ナルビナ”だ。」
『──…!!、じ、じゃぁここが…っ!!』
“あの、ナルビナ─…、”
世の犯罪者の大概は、このナルビナに放り込まれる。放り込まれたら最後。抜け出せた例は未だ無い。
えらい所に放り込まれた…、と考えていると、突然どこかで誰かの悲鳴が聞こえた。呻き声のような…。
すると、バルフレアが「ちっ…」、と舌打ちするのが聞こえ、立ち上がった彼を見上げた。
『バルフレア…?』
「ったく…。面倒は起こすなっつったのに…。」
と、苛立ちとめんどくさいと思う気持ちがバルフレアから感じる。
「ほらっ、さっさと行くぞ。」
『は?』
差し出された手に■■は首を傾げる。
意味が分かっていないようだ。いろいろと。
「早く手を出せ。」と言うバルフレアに■■はおずおずと差し出せば、手を掴まれ、ぐいっと引っ張り立ち上がらせてくれた。
…あぁ、そういう事か。と一人納得。つまりバルフレアは##NAME1#■■#のような口の悪い女性でも、それなりに紳士な態度で接してくれる人間のようだ。
幾分、驚いた表情で「ア…アリガトウ…。」と呟けば、「さっさと行くぞ。」とぶっきらぼうに返す彼。
その仕草がなんだか可笑しくて、掴んだ手を離し、先を行くバルフレアの背に向かって小さく笑みをこぼした■■だった。
──…、
「─あぁ、本当に臭いなぁ。」
――…!
やけに響いた声は、聞いたことのある声。
自分がいる場所より一段上の階から姿を見せたのは重い腰を上げてやってきたバルフレアと、■■だった。
「こりゃ“牢獄”って言うより“ブタ小屋”だ。」
バルフレアお得意の皮肉ったセリフに、自分を打ちのめそうとしていた看守のシーク族は言葉にならない言葉で叫んだ。
雰囲気でわかる。バカにされたのだと、怒っているようだ。しかし、所詮はシーク族。言葉もろくに喋れないヤツなど恐怖の欠片も感じない。
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