ACT.15
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里の入り口までくると、始めに里へ入る許可をしてくれた戦士“スピネル”が一行を見送りに来てくれていた。
「行くのか」
「世話になったな」
『ありがとうございました』
挨拶を済ませると一行は歩き始める。
そんな彼らの背に向かってスピネルは最後に一言。
「道中気をつけて行くのだぞ。近くに来た時はまた寄ってくれ」
*
神都ブルオミシェイスに向かうことに決まったアルフィナ達。
ガリフの里をあとにし、オズモーネ平原を東に進んでいた。
『はぁっ!』
ザン!と勢いよくウーという両腕が羽になった二足歩行の巨体モンスターを沈めたアルフィナ。
その傍らでラーサーが感嘆のため息をついた。
「相変わらずお強いですね、アルフィナさん。」
『そう?』
「はい。ルース魔石鉱でご一緒したときよりもさらに強くなってます。」
「強くなりすぎて時々おっかないけどな」
『おだまり。』
ヴァンの余計な一言にぴしゃりとはなつ。
そんな2人のやり取りにラーサーは笑って見ていた。
「それよりラーサー、知ってたか?こいつ、元不良なんだぜ」
「ふりょう…?」
『あ!ヴァン!』
まだラーサーには言ってなかったと思い出したように突然ヴァンが暴露する。
「つまりアルフィナさんは元不良…つまりヤンキーってことでしょうか?」
『うん。まぁそう、なんだけど…、』
「ラーサーにも見せてやりたかったぜ、こいつの不良っぷりをさ」
ゴッ!
「いてっ!」
石頭ならではのよい音がした。
アルフィナがヴァンの頭をどついたのだ。
「なにすんだよっ」
『そっちこそ毎度毎度私のこと元不良だなんて言いふらすことないでしょう!』
「ほんとのことだろ」
『ほんとだろうが、なかろうがそういう問題じゃないっつってんの!』
「あ、ちょっと昔の言葉に戻った」
「ちょっと2人とも、ラーサー様が困ってるじゃないっ」
そしていつものようにパンネロが2人の仲裁に入るのだ。
その様子を見ていたラーサーはついに声を出して笑い始めてしまうのだった。
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